☆クラシカ口イドの小説(長編)
never ending dream(褐色)2
リスト「そう、つまり、バッハは忍路ちゃんにー、心をー?」
『うばー?』
リスト「われた!」
バッハ「…」
『ふふっ んふっ』
リスト「? 忍路ちゃん?」
『うばー!われた!だって!アハハハ 面白い響きぃ』ケラケラ
リスト「……完全に酔っ払ってるわね
なんか モツ並みに笑うわね」
バッハ「先程の日本酒、だな」
リスト「スクリュードライバーじゃ 日本酒には勝てなかったのね」
バッハ「その様だ」
「リスト、モーツァルトを回収してくれ」
リスト「へ?あ!モツったら!何か静かだと思ったら 向こうのテーブルにナンパしてってるわ!!」
「コラァー!モツ!」ドスドスドス
バッハ「フッ…そろそろお開きかな」
『…バッハさん…』
バッハ「ん?」
『私も、あなたに心を奪われたんですよ?』
バッハ「!!」
『へへっ…一緒♪』ニコッ
バッハ「…っ…」
「(また、初めて見る表情だ…)」
「全く……」
「そのセリフは、酒を飲んでいない時に聞きたいものだな…」
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彼目線
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そうして 食卓を囲む時間が過ぎて行った
送迎車で 音羽館に皆を送り、星の無い空を見上げて、先程の忍路を思い出してしまう
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音羽館前
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『えへー バッハしゃんと まだ一緒に居ますー』
バッハ「こ、これ 離して…離しなさい…」
『バッハしゃん…バッハしゃん…』ぎゅうぎゅう
バッハ「ンンン!」
モツ「もー、忍路の部屋で バッハ君と寝たらー?」
バッハ「なっ そんな訳にもいくまい!」
リスト「あんた達…館の前で辞めなさいよね…」
バッハ「くっ 私には…この忍路の手を振りほどくなど…」
モツ「僕もう眠いから寝るねー、今日はご馳走さまー」タタタ
リスト「あっ モツ!狡いわよ!」
バッハ「リスト…」
リスト「何よ」
バッハ「忍路を、早く 部屋に連れて行ってくれ…」悶
リスト「はいはい」ハァ
バッハ「私の理性が…崩壊する前に!!」悶
リスト「はいはい」フゥ
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そうとも、酒に酔ってるとは言え、忍路 君に 求められたのならば、
もう、もう…連れ帰ってしまいたい衝動に駆られる…
彼女に引かれた腕が 熱い
何れ程、愛を謳えば 永遠なのだろう
何れ程、身を焦がせば 終焉なのだろう
ただ 時間を磨り減らし
甘い夢が状(かたち)を変えていく
満たされぬ夜を知りながら
もっと先へと 焦がれる自分を知る
この身は 灼熱の恋に焼かれて、もう どうしようもない…
この想いには終わりが無いように思えるな、嗚呼…
やはり どうしようもない
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リスト「忍路ちゃん…お酒、飲み過ぎたの?彼に見とれて?」
『へへへ、はい…』ムニャ
リスト「それじゃ 既に彼に酔ってるようなものよ」
『はい……酔ってますぅ…』ムニャ
リスト「それ、素直にあの男の前で言えたら最高なのにね」
『うふふ…心が求めていますからぁ…』ムニャ
リスト「しっかし……あんなカオ、するようになったのね…バッハ」クスッ
「(ぐいぐい攻めてく忍路ちゃんにはタジタジじゃない
………ドンマイ、チャイコ)」
end
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