☆クラシカ口イドの小説(長編)
暴走の果てのハテナ2
『心配して下さってるんですよね、シューさんは。私の事を。』
シュー「へっ は、はい…まぁ…」
『変な男性に引っ掛からないように、とか…まぁ、妹扱いみたいなもんでしょうか?』
シュー「え、あ、は、はい…いや、そーゆー訳でも…」
『大丈夫ですよ…私、これでもガードは硬いんですよ』
シュー「は、はぁ…」
『(ふぅ…………そーだよね、この鈍感なシューさんに………伝わるわけもないし、亜遊夢さんの事はきっちり弁明しといて……あとはいーや)』
シュー「(何だ………その表情は……)」
『(妹扱い………子供扱い、ではなくて妹扱いって感じ…だよね
きっと……ちょっとは違うよね。心配してくれてるんだもんね……でも溜め息がこぼれそう)』
シュー「(………亜遊夢、という男性の…事…を考えているのか??何とも言えない眼差しが空虚を見詰めている…)」
『あ、だから もう 好きな人がいるのいないのどーでも良い事で騒がないで下さいね』じろ
シュー「は、はい…」
『そもそも、[好きな人]って形容するにはいささか疑問点がありまして![恋人になりたい]とか[付き合いたい]とかじゃないんです!』
シュー「そ、そうなんですか?」
『ちょっと…カッコいいなーとか、ステキだなって思うだけで…まだシューさんが期待しているほどそこまで気持ちは育ってません』
シュー「期待って……リスト殿じゃあるまいに…」
『楽しそうに騒いでたじゃないですか。全く…クラシカロイドの皆さんは惚れた腫れたが大好物なんですか?』
シュー「はははは…」
『だから………期待ハズレですみませんね』
シュー「だ、だから期待している訳では…」
『………シューさんこそ、好きな人とか居ないんですか?』
シュー「へ?私?」
『好きなタイプの人とか、好みの女性が身近にいたら、こんな私のつまらない色恋話に構ってなくてイイじゃないですか』
シュー「だから、私は…(忍路殿が可愛いらしいと思うし…)」
『…??』
シュー「私は…(魅力的な女性は忍路殿で…)」
『どうしたんですか?』
シュー「い、いえ…」
『まぁ そーゆーことなんでよろしくお願いします………さて』
シュー「??」
『気を取り直して、私の今日のおつかい当番を手伝ってくれませんか?』
シュー「あ、はい。喜んで…」
『帰宅したら、駅前のベーカリーに寄って、こっそり公園でお茶しません?』
シュー「します!」
『よーし♪じゃあ支度して下さいね、エコバッグエコバッグ』
シュー「はーい ただいまお持ちしますー」
━━━
━━━
━━━
シュー「(私は………どうして、さっき 彼女に言えなかったんだろう
今まで散々 口にしてきたのに)」
━━━忍路殿は魅力的です━━━
━━━お付き合いするなら忍路殿が良い━━━
どうして
どうして?
それは紛れもなく真実で確かで
本当のコトなのに
この 言葉の重みを知ってしまったからに他ならないのだろうか?
end
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