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☆クラシカ口イドの小説(長編)
ピアノ王子と私の王子様3
リスト「ちょっとモツ!やり過ぎよ!」


『モツさん!結局コレですか!』


ベト「む…妙なダンスだな、身体が動く…」


シュー「クソっ!モーツァルトォォ!!この天才めぇー!!」


ショパン「あ、あ、みかんゾンビの曲…」トラウマガタガタ


歌苗「いぇーい♪」


奏助「みかんゾンビの行進だー♪」


あー…これはもう収拾がつかないな…
モツさんてば ハジケちゃったよ…


━━━
━━


━━結局━━


モツさんは満足するまでムジークを発動させていた
事態は集束したものの、ムジークで混乱した会場のせいで
TV放送としてのブイはお蔵入りになるだろうし、リストさんの目論みは潰えたのだった


リスト「ああっ…TV番組とイベントのレギュラー化が…お陰で台無しだわ…」


歌苗「モツに真面目なステージは無理なんじゃ…」


リスト「本当にもう…」


━━━
━━



━━━━━━━
忍路の部屋
━━━━━━━


━━コンコン━━


『はい、どうぞ』


モツ「やっ♪今日は楽しかったねぇ♪」


『…来たな、暴風域ピンク…』


モツ「ねえねえ 忍路ー、今日の僕どうだったぁ?」


『会場、けしょけしょでしたよ?』


モツ「えー?忍路、楽しそうに聞いてくれてると思ったのにー」


『う…まぁ、そりゃ 素敵な演奏だったのは間違いないんで』


モツ「でしょでしょ♪」


『だけど、ムジークを使うのは…』


モツ「何何ー♪カッコ良かったってー?テレるなぁー」


『いや、人の話を…わっ!?』


モツ「うん、演奏で彼に負ける気はしなかったよ…でもね」ぎゅうっ


『な、突然…抱きしめないで…』


モツ「忍路…キミへの気持ちが溢れて来ちゃったんだ」


『……だっ だからってムジークは…』


モツ「心がね、ウキウキして 楽しくなっちゃった。あとね」


『(何その表情)』ドキッ


モツ「忍路のこと、絶対に葵理栖斗クンには渡したくなくなっちゃったんだ♪」ぎゅううううっ


『ひゃあああッッ!!距離感ゼロ!!』ドキドキドキドキ


モツ「忍路も 僕の演奏のほうが良かったと思った?」


『え、ええ…まぁ』


モツ「じゃあ勝負は僕の勝ちだね♪」


『まぁ…』


モツ「じゃあ、はいッッ♪どうぞぉ♪」ぎゅうっ


『ひゃああああ!!何そのハグ!?そして尖らせた唇!!』わたわた


モツ「えー?勝利のキス、してくれるんでしょー」


『え!!??ななななな(ヤバい忘れてた!)』


モツ「葵理栖斗クンとの戦いでは 僕のほうが観衆を盛り上げたもんね」


『あ、あれはムジークのせい…』


モツ「だからぁ、ムジークも実力じゃん。何が悪いの?」


『う…うーん…チート感が悪いかなぁ』


モツ「忍路のキスは誰にも 渡したくなかったんだってば」じっ


『…ッッ』ぼんっ


モツ「忍路、顔 赤いよ?大丈夫?」


『誰のせいだよ!ンモゥ!』


モツ「ドコでも良いからさ、頬っぺたでも耳でも鼻でもさ」


『頬っぺたはともかく、耳や鼻って…洋画のラブシーンか』


モツ「お願い…忍路からのキスなら どこでも良いから」


『……』ドキッ


モツ「忍路からのキスじゃないと…」


『あ、あーもー!!解ったよ!解ったから!!』


モツ「顔赤いよ、忍路?」


『させる気あんの?良いから目を閉じて』かぁぁぁぁ


モツ「はぁい♪」


『(もう…こうなったらヤケだし!)』かぁぁぁぁ


モツ「♪」


『(背伸び、頑張らないと頬っぺたに届かな…)』プルプル


『わっ』グラッ


モツ「!!」


『むぐ…ご、ごめ…』


モツ「ア、アゴ??」


『(バランス崩してぶつかったの、キスだと思ってる!恥ずかしいしそれで良いや!)は、はいっ!』かぁぁぁぁ


モツ「ん…ありがとう」ちゅっ


『きゃ…!?頬っぺに…なんでモツさんからキス!?』


モツ「嬉しくなっちゃったんだもん♪」


『へ…あ…は、はい』


モツ「アゴにするキスの意味を考えると…えへへへ♪」


『は…ちょっと、何それ?キスする場所によって意味合いが違うんですか?』


モツ「ん??んふふふふ♪」


『ちょっと!!教えてよ!』あせあせ


モツ「えへへへ♪」


『笑ってないで教えなさーい!』


モツ「(顎へのキスの意味は[恥じらい]。ふふふ♪忍路てば僕にときめいちゃってるのかぁ♪ふふふ♪
どうしよう、嬉しいなぁ)」


『いい加減教えてくださいー』


モツ「(ニヤけちゃうなぁー♪)」


『ねえってばー』


モツ「嬉しいなぁ、これで僕達は名実ともに恋人同士だねぇ」


『ええええええ』


モツ「もともとそーゆー勝負内容だったでしょー」


『ええええううううああああ』


モツ「何でバグってるの?」


『ちょ、ちょっと頭冷やして来ます!』


モツ「あははは 待て待てー」


『きゃー!?来ないでー!!』


モツ「鬼ごっこだぁー♪」


ギャーギャー


end


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