[携帯モード] [URL送信]

☆クラシカ口イドの小説(長編)
ピアノ王子と私の王子様

リスト「前に、私と彼(理栖斗)で、リストVS理栖斗対決を やったじゃない?
あのイベントをもう一度やらないかって、ハママツTVから話が出てるのよ」


『そうなんですかぁ!凄いですね、TV局からのお話ですよね』


リスト「でも、リストVS理栖斗対決は 小規模のものなら 実はもう何度もやっちゃってるのよね
ピアノ教室の生徒さん達からの要望もあって」


『恒例のイベントなんですね』


理栖斗「あまりにワンパターンだと、飽きてしまいますよね」


リスト「飽きられちゃったらダメよね
だから、彼(理栖斗)に太刀打ち出来る才能の持ち主で、気軽に声を掛けられるヒトなんて…知れてるでしょ?」


『音羽館の人達にお願いするんですか?』


リスト「ただ、皆 お尻が重たいのよね
ベトは下らんって一蹴、シューはベトに続き、モツは気分が乗らないだの、チョッちゃんはいつもの通り…」


『あー…みんな自由人ですからね…』


リスト「で、も、ね?忍路ちゃんが来るって言ったら違うと思うの!!」


『ん?』


リスト「お願い!!お仕事の話だし、TV局がスポンサーに付いてるから ちょっとしたギャラも払えるわ
だから、ね?ね!!皆に声をかけるのを手伝ってくれない?」


理栖斗「私からもどうかお願いします」


『うーん……まぁ、そーゆー事でしたら』


━━━と、こんなやり取りをしたのが3日前で
変な安請け合いはするもんじゃないなーと痛感したのが今日で。


━━━
━━


━━━
音羽館
━━━


リスト「ねえ、モツ 葵理栖斗と 音楽対決しないかって話……考えてくれた?」


モツ「何何それ♪そんな事言ってたっけ??」


リスト「言ってたわよ!全く…どう??音楽対決。バイト代は出せるわよぉ?」


モツ「んー…葵理栖斗クンかぁ、前に僕の女の子達、取られちゃったからなぁー
やり返したい気分もあるけど、そこまで気が乗らないようなー」


リスト「もうっ 煮え切らないわねッッ!これを見ても、そんな事言ってられるかしら」ピラッ


モツ「何何ー、写真?……忍路??」


リスト「仲良さそうでしょー、ウチのピアノ教室に忍路ちゃんが来た時の写真なんだけど…彼(理栖斗)がレッスンしてくれてたのよね」


モツ「…忍路と近いねぇ」


リスト「ねぇー、親密よねー…まだまだあるわよ、写真」スマホ チラッチラッ


モツ「…忍路と、仲良しなのかなぁ」


リスト「仲良しなのよ、きっと!!忍路ちゃん、素直で可愛いものね」


理栖斗「素直で可愛い、ですね。忍路さん」ぬっ


モツ「わっ!君、何処から出て来たの?手品?」


理栖斗「彼女には ウチの教室の講師になって貰おうかと思っているんです」


モツ「へぇー、何の講師??忍路って、楽器出来るの?」


理栖斗「まぁ…僕、専属の…観賞用講師ですけど、ね」意味深


モツ「…キミの専属??」


理栖斗「彼女のルックスは目を見張るものだ。僕の隣に相応しい」


モツ「ルックスかぁー 確かに可愛いよね、忍路」


理栖斗「…どうかしましたか?」


モツ「いや、キミ 見る目あるねー。忍路は歌も上手いしキレイだもんねぇ♪」


理栖斗「そうですね」ニコッ


モツ「好きなの?忍路のこと」


理栖斗「ええ、その通り」


モツ「キミは女の子を夢中にさせられる事が出来るみたいだね。けど、忍路のことは思い通りに行かないみたいだ」


理栖斗「…フッ…簡単に篭絡されても面白味が無いでしょう?」


モツ「そうかもね…」


リスト「(ここで忍路ちゃん登場…と。合図はスマホで…)」シュッ


『はーい……じゃなかった、ルンルンルーン!!良いお天気だなぁー』ドアバターン


リスト「(酷い大根役者ね)」


理栖斗「忍路さん、ご機嫌麗しく…会えて良かった!」渾身スマイル


『おや、理栖斗さん、いらっしゃい』


理栖斗「講師の話、進めてくれているかな?」


『え、あ?はい(何で肩を手を置くのかな??)』


理栖斗「あなたの為に 教室には薔薇を飾りましたよ。品種はパパ・メイアン」


『そ、そうですか 嬉しいなぁ(う…今度は腰に手が…なんかヤダなぁ、モツさんの前で)』


モツ「忍路ー、はいコレ あげる」


『へ?突然なにを…』


モツ「花冠!作ったんだ」


『えっ 凄い!!あ、ありがとうございます』


モツ「ふふっ、忍路にはピンクのガーベラが似合うなぁって…付けてあげる…♪」


『わ、ありがとう…ございます』ポッ


モツ「花言葉は、熱烈な…」


理栖斗「忍路さん!!明日のおやつはコティファのチョコレートを用意してますからね!」


『えっ?チョッコレート♪』


モツ「僕のセリフにかぶって来ないでよー。てゆーか、食べ物を引き合いに出したり、モノで釣ってんの?ププー」


理栖斗「貴方こそ、こちらの会話に割って入って来ないで下さいませんか?
…とゆうか、ヤケに突っ掛かって来ますね?貴方には関係の無い事では?」イラッ


モツ「関係ならあるよ」


理栖斗「ほう?どのようなご関係で?」


モツ「僕は忍路の可愛い人、さ」


『……………(どういう意味だろう?)』


リスト「ああらぁーん!!言い切ったわねッ!!愛ねッ」


理栖斗「漠然としていますが…それならば、私にとっても忍路さんは可愛い人…ですが」


モツ「違う違う、僕の忍路だから、渡さないよって意味」


『えええええええ!?』


リスト「あらぁぁぁぁぁん!!」

[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!