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☆クラシカ口イドの小説(長編)
うたた寝2
『今日、そんなにお時間が取れないって仰ってたから…また、出直します…』


バッハ「え?」


いじけて 聞こえるかも知れない


『作詞のノートは、置いて行きますから しっかり睡眠を取って 休まれてから また私を呼んで下さい…このままじゃ心配なんです』


バッハ「いや、睡眠も充分に取っているし 休みが無いわけではない」


だから[心配]というワードで包んで…
雑に誤魔化す。


『……いいから…今日は休んで下さい』


そう
休んでて下さいよ

私なんかと会ってないで、あなたの想い人と会える時間を大事にして下さい…


バッハ「……駄目だ」


『え?』


バッハ「帰らないでくれ」


『…』


バッハ「私の態度が気に障ったのなら 謝りたい」


バッハ「今日は君と 打ち合わせをして、ムジークをセッションすると決めていた…
ムジークのセッションは私にとって 何にも替えがたい 癒しなのだ…」


バッハ「この癒しの日の為に 頑張って来られた…
どうか、私と歌い、踊ってはくれないだろか…??」


『……………』


そんな言い方

されちゃうと、私が…意地張って ワガママで、
バカみたい…コドモみたい…

気を遣ったフリくらいさせてよ


そんな目で 申し訳なさそうなカオ

そんなカオ…
見たコト無いよ…


『解りました…バッハさんの体調がホントに大丈夫なら…帰りません』


こう言うしかないじゃん


バッハ「ああ、私は 大丈夫だ」


何…
そのホッとしたような
安堵のカオ

こんな小娘のゴキゲンなんて どうでも良いでしょ


バッハさん、お人好し過ぎるんだってば


こんな風に 誰にでも優しいとさ、ホントに好きな人との恋愛、苦労するんだからね…


end

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