☆クラシカ口イドの小説(長編)
餃子のキモチ
歌苗「ベトォォォォォ!!」
館中に響き渡る 歌苗さんの怒号にて 皆が集まって来た
リスト「どうしたの 子猫ちゃん」
歌苗「どうもこうも無いですよ!ベトったらまぁた食材を無駄にして…」
ベト「俺は…至高のギョーザーをだな」
歌苗「だったら、その至高の餃子とやらを食べてみなさい!」ぐい
ベト「むぐ…」むしゃむしゃ
モツ「僕も1つもーらい」むしゃむしゃ
ベト&モツ「うっ……!!?」
じたばたともがきながら 二人は窓を開けて そこから勢いよく…………口内の咀嚼物を…
その様子を呆れ顔で歌苗さんは流し見、冷ややかに言い放つ…
歌苗「ベトは暫くお料理禁止!!」
ベト「!!!!!」
顔面蒼白で項垂れるベトさんを後に、歌苗さんは怒りが治まらない様子で続けた
歌苗「夕食の時間までに、キッチン綺麗にしといて下さいね!!」
ベト「……これが…運命なのか…」
肩を落とすベトさんを後に [やれやれ またか]とばかりに 皆も去って行く
乗り遅れてしまった私は気まずいながらも 彼に声を掛ける
『………仕方ありませんよ、またどうせ味見とかしなかったんでしょ?毎回レシピ、ちゃんと見ないし…』
ベト「……探求するのは…いけないことなのか…」
『どうせ変な具を入れたんじゃないですか?』
ベト「フルーツポンチに…片栗粉を混ぜてとろみをつけて、醤油で練って…」
『オエッ 甘じょっぱ!!』
ベト「………」
『うーん…今度からは、数個だけ作って お味見してから、残った具材も調理するとか…に しません?』
ベト「………」
『何か やり方を変えないと、歌苗さん 許してくれませんよ?』
ベト「………」
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歌苗「え?今日のご飯、忍路さんが手伝ってくれるんですか?」
『ベトさんが残した材料、勿体ないから…何とかアレンジ出来ないかなって』
歌苗「忍路さんなら何とか出来そう!安心だわ!是非お願いします」
『ははは、ありがとうございます…あとはシューさんも手伝ってくれるそうなんで、歌苗さんは休んでいて下さい』
歌苗「そんな、悪いですよ」
『今日はもうお疲れでしょ、いーからいーから』
歌苗「うーん…じゃあ、お言葉に甘えて…」
さて…
歌苗さんが去って行ったのを確認した私はベトさんがさっき残した餃子の具を下ごしらえする
おつかいに行ってくれたシューさんがお肉を買い足してくれるから、それまでにベトさんを元気付けて…と
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