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☆クラシカ口イドの小説(短編)
お題、ナンパ/バッハ
男「ねぇねぇ付き合ってよー」

男2「ほらほら」

『離して下さい…!』


バッハ「何をしている」

『バッハさん…!どうしてこんな所に!』

男「知り合いか…デッケぇ!!」

男2「オッサン外人デッケェェ!」

『えっと…』

バッハ「…」


ナンパ男達はすごすごと去って行った
さすが バッハさん
貫禄の成せる技ですね

去り際に「ありゃ 堅気じゃねぇだろ」とかボソボソ聞こえたけど 気のせいかも知れない


バッハ「…オッサン…堅気…」

うわぁ バッチリ気にしてる!

『あ、あの!バッハさん!ありがとうございます!強引に誘われて困ってたんです、バッハさんが声を掛けてくれなかったら大変でした!』


バッハ「そうか…女性の一人歩きは 昼間とはいえ危ないな、送って行こう」


『そんな、もう大丈夫ですよ?』


バッハ「また絡まれたらどうする…おとなしく、私のワガママに付き合ってくれ」


『…はい…』


なんて ジェントルマンなんだろう
自家用車 呼んでくれるし…手厚い…(ヘリは流石に断った)


言葉少なだけど とても心配してくれてるのだろう


少し談笑して もう館に到着したので挨拶


『ありがとうございました、ではまた………ゎ…?!』


不意に頭を撫でられた


バッハ「困った事があれば、すぐに言いなさい 駆け付けるから」


『は、はい!』


とても優しい瞳で まるで子供に語りかける様に穏やかに響くテノール

どうしよう、困ったな もう困った事が起こってしまった
もう少し一緒に居たくなってしまう


離れ難くなってしまった目を見抜かれたのか、彼も少し何かに迷ったような顔をして笑う


バッハ「弱ったな…そんな顔をされると 離れられなくなりそうだ」

『えっいえ、あの………また、お話しましょう、バッハさんの歌も聞きたくなりました』

バッハ「私の歌…?」

『きっと素敵なお声でしょう…楽しみにしてますね』

バッハ「ふむ…歌のセッションか…共鳴…創造…それは興味深い、よし、明日はどうだね?時間はあるかね?」

『え?え?はい…』

バッハ「ふむ…では午前中にしよう、都合の良い時に来たまえ、楽しみにしている…では…今宵も良い夢を」


ブロロロロロ


あ 約束を取り付けたら行っちゃった
離れられなくなりそうじゃなかったの?
もう今宵の話してる…気が早いなぁ

…うん、と…約束が確立したので安心できたのですか?
そーゆーことにしておこう…


バッハさんも たいがいマイペースだよねぇ?


end

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あきゅろす。
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