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☆クラシカ口イドの小説(短編)
お題、ナンパ/モツ
男「ねぇねぇ付き合ってよー」

男2「ほらほら」

『離して下さい…!』


モツ「何してるのー?」

『モ、モツさん…』

男「何だぁ?派手な…外人?」

男2「女?いや…でけぇな?」

モツ「 田歌 、遊んでるの?」

『違います!絡まれてます!助けて下さい!』


サッと男の手を振り払い 私は足早にモツさんの後ろに隠れる


モツ「ふーん、女の子をいじめる悪い奴らか」

男「けっ 王子様気取りかぁ?失せやがれ、この!」

男が腕を素早く振り パンチを放った
が モツさんはフワリと羽が踊る様に交わす

男2「くっそ」

男「この…!」


激昂する男達の攻撃を意図も簡単に変なポーズですり抜けていく
さすが 音羽館の皆を日頃翻弄しているだけあるなぁと感心してしまった


モツ「水鉄砲ドュチュー!」

男&男2「うわっ」「ぺっぺっ、なんだこりゃ」

モツ「えへへへー 中身は生卵と味噌汁混ぜてある水でしたー」

男&男2「ぎゃあああ」

『夏場にえげつな』

モツ「ほい、 田歌 捕まって」

『え、わ、きゃ』


男達が狼狽えている間に 私を抱えてローラーシューズで走っていく
鮮やかな流れで一頻り走ると


モツ「ここまで来たら大丈夫かな」


そう言って 私をお姫様抱っこから降ろした


『あ、ありがとうございます』


モツ「 田歌 、気をつけなよ? 田歌 は可愛い女の子なんだから、変な人についてっちゃだめだよ?」


『いや、ついてってませんけど。ついてってたら モツさんに助けを求めませんよ?』


モツ「それもそっか」


全く以て テキトーに話を聞いてる人だな
助けてくれたのはいいけど こんなにチャランポランじゃ…


モツ「もしまた 悪い奴らに捕まったらさ、助けに行くよ 覚えておいて」


『え…………モツさんとの連絡手段とか無いのに?どうやって助けに来てくれるんです?』


モツ「僕に助けてーって言って!!飛んで行くからさ!」


フフフ、と笑って言った


『間に合うんですか?それ…』


どこまでがホントで本気なんだろう
この人の言葉一つ一つは真に受けたら負けだから期待なんてしてないけど


モツ「 田歌 は僕のお姫様だもんね!」


憎めない満面の笑顔と耳触りの良い軽口に 揺れてしまう想い、どうしようかな…



end

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