☆クラシカ口イドの小説(短編)
お題、ナンパ/ベト
男「ねぇねぇ付き合ってよー」
男2「ほらほら」
『離して下さい…!』
ベト「何をしている」
男「何だお前」
男2「…外人?」
『ベトさん…た、助け…』
男「何だ?こいつキミの何?彼氏?」
男2「にしては老けてんな…ほっといて俺らと遊ぼうよ」
ベト「老け…何だと…」
『離して下さい!彼は かっかっ、彼氏ですから…!』
ベト「ンンンンン!」
男「顔 手で覆って…何だこの外人こええ」
男2「耳、見事に真っ赤だな…いや、さっさと行こうぜ」
『ベトさん!助けて下さいぃぃ!』
ベト「はっ、いかんいかん…彼氏発言に舞い上がってしまったか、コホン。それも運命…シュピーレン…」
『えっなっ…ムジー…??』
ベト「ムッッッジーク」
どかーん
男&男2「ひぇぇぇぇ」
ベトさんの召喚した皇帝ペンギンが一斉に牙を向き ナンパ男達はコテンパンにされつつ 去って行った
ベト「ケガは…無いか?」
『あ、ありがとうございます』
ベト「……手を繋ぐぞ」
『へ、あ?』
ギュッと 繋がれた手は温かかったが少し足早に歩かれる
そんな歩幅がズレたので ベトさんが気付く
またスピードが落ち着き、やや振り向き様に赤い耳をした彼が聞く
ベト「これが 初めてではないようだな、よく絡まれたりするのか?」
『そんなに頻繁ではないですけど…』
ベト「なっ?!この前はどうしたんだ?!」
『隙を見てダッシュしました』
ベト「…今度は俺も行く」
『え?だ、大丈夫ですよ』
ベト「うるさい」
暖かい手に引っ張られて ドキドキが治まらないまま どこまでもどこまでも 歩いて行っちゃう二人が 我に返り立ち止まるのは まだまだ先の事…
end
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