☆銀魂の小説(真選組/長編) 2―マヨネーズとサングラス(坂本→土方オチ) ━━━ 万事屋 ━━━ 『こんにちはー』 新八「 仁和さん、お久しぶりです」 神楽「仁和ー やっとクソ警察共に愛想尽かしてこっち来たアルか」 銀時「おー どうした、とうとう家出か?」 『家出じゃないって…ココ顔出す度にそー言うの辞めて下さいって …はい、お土産』 神楽「うほー 待ってましたァァァ!」ガバッ 新八「うぎゃー 神楽ちゃん待って!皆で食べるんだよ!」 銀時「毎度 悪いなぁ…で?どうした?」 『また…お仕事頼もうかなぁ、なんて…』 銀時「また真選組の難事件かぁ?」 『いえ…あの………』ゴニョゴニョ 銀時「は?一目惚れ?」 新八&神楽「「ピタッ」」 『…はい…街角で出会って…肩がぶつかって…落ちた手帳を拾ってもらって…』 銀時「そ、それで?」 『その時の笑顔が忘れられなくて…』 新八「そ、それだけですか?」 『は、はい…』 銀時「オイオイ、いくら万事屋の銀さんでも手掛かり無しじゃ手も足も出ないぜ」 『凄く特徴的な人だったんで、銀さんに頼めば会わせてくれるかなぁって…』 神楽「特徴的て どんなヤツね?」モグモグ 新八「あー!神楽ちゃん食べてる!いつの間にぃ!」 『ちょっとパーマっぽくて 長身の方で…』 銀時「え…ちょっと、それ銀さんの事じゃない?ヤダ、そんな演出照れちゃうなぁ」 『いえ、銀さんより身長あって、』 銀時「ケッ 分かってた 分かってました」 『サングラス掛けてたけど 陽射しで優しげな目元は見えました、赤いコートみたいな羽織りを着て…』 銀時「ん?」 『あと、首に巻物をして、ちょっとアンバランスな下駄を履いてらして、』 新八「ん?」 『ドコか南の方かな…訛ってらしたんです、[やき]とか[ぜよ]とか』 神楽「ん?」 『お願いします、会わせてくれたらコレだけ、お支払いします!』電卓パチパチ 銀時「!!」 神楽「おお!酢昆布がいっぱい買えるネ!」 銀時「し、仕方ねぇなぁ…」 新八「ちょっと銀さん!あ、あれ 坂本さんの特徴にめっちゃ一致してるんですけど」ボソボソ 銀時「いやいや…新八君、世の中ってのは広いんだよ?同じような格好してるヤツなんてゴマンと居るぜ?」 新八「いやいや 髪型や装備品、果ては訛りまでって中々無いだろ、冷静に考えて」 その時だった ━ ━ ━ 「金時━━━━━!」 銀時「え」 新八「え」 神楽「え」 『え』 坂本「玄関で待っとったが誰も出てこんから勝手に入ったぞ?アハハハハ、久しぶりじゃのう」 『凄い!!さすが銀さん!依頼料を提示するや否や 瞬時に人探しをやってのけるなんて…!どんだけ金欠なんですか…』 神楽「本当にモジャモジャの事だったアルか」 銀時「ははは…凄いだろー…金欠は地球とか仁和の恋路とかを救うんだぞー…」 新八「びっくりし過ぎて変なリアクションしか出来なくなってるよ」 坂本「近くまで来たから ちょっと立ち寄ってみたんじゃが…お客さんかのう?」 新八「あ、あの…仁和さん、大丈夫ですか?」 『アハッすすすいません、ちょっとテンションが上がってしまって』ガクガク 新八「こっちも変なリアクションになってる!」 銀時「んんー コホン、何でテンション上がったの? 突然居合わせた大柄のモジャ頭に驚いたんじゃないの?」 『えっと…私、実は阪本辰馬さんのファンでして…サイン下さい』 新八「サイン!?しかも坂本さんの事知ってるの!?」 『国家権力の名の下に ちょっとだけ調べました』 銀時「本当におまえらはゴリラと言いジミーと言い、ストーカーばっかりだな…てゆーか銀さん 必要だった?」 阪本「アハハハハ ほんなにわしゃ有名なんかのぅ?照れるのう」 『快援隊はスゴい会社だと思いますもの』 当たり障りの無い会話をしながら 必死に鼻血を押さえる乙女の姿がそこにあった [*前へ][次へ#] [戻る] |