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☆銀魂の小説(真選組/長編)
恋にマヨう魂の部屋3
音声「第二ロック解除の条件を提示、第二ロック解除の条件を提示します」


『は??第二!?』


土方「ちょっと待て!!ロックは幾つあんだよ!?」


音声「第二ロック解除の条件は、[キスをする]です」


『んなぁぁぁぁ!?』


土方「キス…だぁ…??」


『な、な、な…』


土方「バッカ野郎!!そ、そんなモンは人前で軽々しくするモンじゃねーから!!」


『…土方さん…』


土方「あ?」


『べ、別に今 誰が見てるって訳でもないと思うよ…近藤さん達だって、目の前に居る訳じゃなし…』


土方「…!!お、おまえ……」


『…』 ドキドキ


土方「………強制されて、するモンでもねぇだろ」


『…』


土方「良い…のかよ……後悔するかもしれねぇぞ?」


『しないよ…』


土方「……!」


伏せた目のままで、歩み寄った彼の胸元
少し 鼓動が早いのかな
赤らめた額に気付かないフリをするけど、目を合わせられない


土方「………」


『…』


[するぞ]と、言わんばかりに肩を抱かれ お互い向き直れば
照れが全面に出てしまった


『えいっ』ぐい


土方「ん!?」


土方さんを引き寄せ、彼の頬に唇を押し付けてみる


同時に機械音声が冷静に響いた


音声「第二ロック解除、第二ロック解除」


『お、やったぁ』


土方「て、てめぇ…」


『唇が……良かった?』ニヤッ


土方「………成る程な、場所の指定は無かったな」


音声「全ロック解除」シュー


目の前に現れたドアを開くと 心配そうにこちらへ駆け寄って来た近藤さんとジミー

やはり何があったかは、部屋の内部に居た私達しか知らない


━━━
━━



『ねぇ、土方さん』


土方「ん??」


『私、万事屋さんと付き合ったほうが良い?』


土方「ぶっ」


彼の目を見詰めると予期せぬ私の言葉に 反射的に噎せ返った


土方「………」


『…』


土方「あんな奴と……後悔するンじゃねぇの?」


『自分で決めた道なら後悔はしないよ』


土方「………」


彼は鋭い眼光で私を射抜く


土方「万事屋には渡さねぇよ」


『……………それってどういう…』


土方「みなまで言わせンな」


『言葉が聞きたいの』


土方「………」


土方「後悔するなら、俺の隣でしやがれ」


『なにそれ』


土方「………」


あ、れ??
顔が赤い…
もしかして 物凄く…照れてる!?


『後悔するもしないも…』


土方「…!!」


『私が決める事だよ…』


その不器用な表情に火が付いた瞬間だった

このままでは終われない、甘い甘い 衝動が止まらなかったのだ


その気になれば 逃げられる速度で
引き寄せた彼の唇に 私の唇を重ねて

静かに指を絡ませた


end

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あきゅろす。
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