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☆銀魂の小説(真選組/長編)
6―始まりの歌
――――非番の日――――





山崎「帝畿隊長ー…用事って何ですか?」



なんで俺なんだ?監察の事かな?
約束をしていたものの色々考える




『監察の変装用の道具がある部屋を見たいの』


山崎「俺の私物も多いんで俺の部屋ですね」

やっぱ監察絡みか

ってゆーか変装??なんで?





―山崎の部屋―



山崎「この辺のものが変装道具ですね」



『山崎は女性に変装することもあるよね』



山崎「ええ」



『じゃあ女性の着物の着方、知ってるよね』



山崎「もちろんです」



『教えて』



山崎「は?」



『教えて下さい』ぺこり



山崎「えっ 着られないの!?」



『着られないから教えて欲しいの』



山崎「今までどうしてたの!?」



『必要無かったの』



山崎「…」



『あんた、私の奴隷だよね』



山崎「あ、ハイ スミマセン」





――――――




俺は着流しの上から、
帝畿隊長は隊服の上から女性着物を羽織り 指導していく




山崎「ここを、こう、そしてギュッと締めて…」


『ここを…こう?ギュッ?』


山崎「あの…今迄どうやって生活してきたんです?」


『自分、不器用ですから』


山崎「高倉健か、てゆーか古いし」


『わかんないし…私に着せてみせて』


山崎「ええッッ!か、かか身体に触れちゃうけど良いんででで」


『隊服の上だし問題無いでしょ童貞』


山崎「は…はい…どどど童貞じゃないし」


『知ってる』


山崎「ええええええぇぇなんで知ってるの!?」




――――




フワり
しゅっ ギュッ すっ すっ

布の擦れ合う音が響く





隊長の髪の香りを感じて微かに胸が高鳴る


サラサラの髪…少し揺れてる…
雑念を悟られまいと、目を伏せた


大丈夫 表情を作ることには馴れている






山崎「こうです」ピシッ



『おお…美しい帯の決め方』




感動してる
変な人だな


山崎「慣れてないなら裾が短いものの方が着やすいかも」


『あるの?着させて』



しゅっギュッすっすっ



『おおおぉぉぉぉ素敵』



山崎「大丈夫ですか」



『山崎先生凄いね…って、私下手だよね、物覚え悪いよね…
けど、やっぱ着物着てないと、変だよね?』



山崎「…いや…べつに…そんなことは…」

って、確かに帝畿隊長はオフでも隊服だったな
今日もオフだし
着物姿は見たことない



『どうしようかな…
万事屋のチャイナちゃんが着てるようなチャイナ服、どこに売ってるのかな…

あとはホストのスーツか…これって変かな?』ブツブツ



山崎「万事屋に会ったことがあるんですか?
何か意外…ってホストのスーツって…」



『まぁちょっとね…そっかホストスーツはダメか…
詮方ない、ちゃんと覚えるか
ホラ山崎、教えて教えて』




山崎「はいはいえーっと」








――――








『よっし…馴れた!どうよ!』



山崎「…まぁ…40点くらいですかね…」げっそり



『えー…そんなにダメかな…』



山崎「これは馴れだと思うんで、着こなすしかないですね」



『…わかった』



山崎(やれやれやっと終…)



『じゃあ次は服を買いに行く!付き合って』



山崎「ええええええ」



『ダメ?奴隷じゃないの?童貞なの??』



山崎「い…いいですけど…どどど童貞じゃないし」



『良かった?ありがとう!そうだね童貞じゃないね!!山崎じゃないとお願い出来なくて』ニパァ


山崎「えっ そっそうなんですか?」どきっ

「てゆーか童貞童貞って女の子が何回も口にするもんじゃないですよ」



『えっ 童貞をクチにする?ってなんかイヤらしい響きだね、
山崎こそやめなよ』



山崎「ああああぁぁぁぁそーゆーのだよ!俺悪くないよ!」



『童貞はさておき
監察とは言え 屯所内に女装子の存在は限られるでしょ
山崎は 優しいね』



山崎「また童貞って言った…
そうですか…女装子って形容詞はどうかと思うけど」





優しいって言われちゃった…テレる
ってダメだろ俺、何テレてんだ!
俺にはたまさんがいるじゃないか!!

てゆーか童貞童貞うるせぇな この子







―服屋―





『うーん』

山崎「…」

『んーう』

山崎(もう30分もこの調子だよ)

山崎「スミマセン」

店員「何かお探しですか?」

山崎「彼女に似合う服を見立てて貰えませんか…」

『え あ え』

店員「どんな物をお探しですか?」



仁和&店員「あーでもないこーでもない」ワイワイ

山崎「はぁ…」(服を買いに来たこともないのかな?なんかぎこちない)

(けど、こうしてたら 普通の女の子みたいだな)








―数十分後―




『何着か買っておこうかな…
普段は信女ちゃんみたいな着こなししようかな…ブツブツ、山崎さーん』


山崎「はーい?」てくてく


店員「彼氏さん、ホラ 可愛い彼女さんに選んであげて下さい」


山崎「へっ?」


『いや…折角だから、山崎さんが私に似合う色、決めて欲しいなーって』ニコリ


山崎「はっ はい?俺なんかのセンスでいーんですか」照れッッ


山崎「じゃあ…コレかなぁ」ガサゴソ


『たまさんと同じ服(メイド)じゃねーか』


山崎「えっ たまさん知ってるの!?」


『はっ話だけねっ』あたふた
『てか おまえたまさん好き過ぎだろ』キリッ



山崎「べべべべつに好きってゆーか…でも付き合ってるとかじゃないし」あたふた


てゆーかからくり…


と、反論しようとした瞬間





『顔、赤いよ』ニコリ


帝畿隊長が初めて見せる笑顔で
俺の鼻をチョン、とつついた




山崎「…!」かぁぁぁぁ



何も言えなくなってしまった

モヤモヤしたけど面倒だし諦めた
タイミングを乱されてばかりで疲れたのかな





『もーいーや、とりあえず今決まってるの買っちゃう
お腹空いたからゴハン食べよう』


山崎「あれ 俺が選んだ服は」


『いらねぇ』









―ファミレス―






『ふう…ゴチソウサマ 美味しかった!さぁ 行くか』


山崎「あ…お会計…」


『付き合ってくれたお礼だよ、もう済ませてある』


山崎「え でも」


『私が誘ったしいーじゃん』


山崎「じゃ…ゴチソウになります…」








――――――








―『こんな時間までごめんね、貴重なお休みなのにありがとう』―





《奴隷罰ゲーム》とか言いつつ昼食を奢ってくれたし、
帝畿隊長、あんなに笑ってた…
口は悪いし下品だけど良い人みたいだ





けど…着物を着られないなんて…どういう人なんだ?


『必要無かった』

着る必要が無かった?
裸…いや 着物を着る必要が無かったんだ



チャイナさんの服やホストのスーツなら着られると言っていたな



まさかとは思うが、自分で着付ける必要が無かったとしたら…
そんな身分の人だったり…




いや 浮世離れした様な、何とも言えない空気を醸し出している時があるし
この前の難事件連続解決も政府上部の協力があったとすれば、
難しくは無いのかもしれない…


う―――――ん、気になる

山崎「ちょっとだけ…調べてみようかな…」

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