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☆銀魂の小説(真選組/長編)
6―アイマスクで忘却(甘)
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彼目線
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沖田「良い身分ですねィ、 仁和 」


『総悟のおかげでボーナスステージだわよ』


沖田「はっ 言ってろ、俺はあんたの分まで仕事入れられてやってらんねーっての」


『だから、自業自得でしょ…てゆーか、何であんな変な薬を飲んじゃったの?』


沖田「…」


『らしくないってゆーか…』


沖田「あれは…歩いてたら 試供品だとかで、配ってやがったんでィ…
それを適当に部屋ぁ転がしてたら」


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回想
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沖田「あー 頭痛…二日酔いか…この辺にドリンクがあったっけ、コレか…」
クピクピ


「う…なんかいつもと味が違ぇ…ゲ、あん時変なヤツにもらった変なドリンク…飲んじまった…」


「…ま…………飲んじまったもんは仕方ない…鬼が出るか蛇が出るか…か」


「説明書、読んどっか、何々?『好きな人を思い浮かべましょう、それだけでOK』だと…」


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回想終了
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沖田「まぁ そーゆー事だ」


『はぁ!?ウッカリさんかよ!いい加減にしろー!…って…本当にす、好きな人を思い浮かべ…たの?』


沖田「…」


━おまえはいつも━

━側にいるから━


いつも、側にいるけど…

いつまで側に居られるかは 解らねぇだろィ


お互い明日の命も知れねぇ身だ

贅沢を言うつもりは無ェ

今 毎日顔を見られてるだけでイイさ━…


まぁ、
イイんだ…が

嗚呼

どうして そんな想いすら 募って、
降り積もる雪のように…


重なり、重なり…重くなるんでィ


苦しいじゃねぇか
想いってのは、重いのかィ?


おまえに名前を呼ばれる度
俺は…
願ってしまうんだ


こんな平和がずっと続けば良い…なんて

剣を振る腕が尚 強くなるけど
腕は尚重くなり
鈍くなるだろう


なぁ
いっそ、こんなキモチ、無くなってしまやぁイイかもな

忘れてもイイ
恋に堕ちた俺は
見るに耐えねぇ筈だ


だけど
なぁ…この若さと恋の酔いに任せて、ただ一度でいい
許されるのなら…


沖田「別にィ…」


『なにソレ、またはぐらかすの?』


沖田「口が滑ったんでィ」


『…ッッ…どっちの意味で…?』


沖田「…どっちも…」


ほら、
また おまえに触れたくなる

ダメだ 重症だ


『私の事…』


沖田「うるせ」


一度 願って仕舞えば、
手遅れだよな

消えそうで消せないんだ


もう 隠さない━…
隠せない…


「好きでもねぇ女に 胸が鳴るかよ…」


そして重なるは 蜜の味


この唇が 彼女の一部に触れて
甘い


もっと素直になれたら…胸に抱えたモノも…マシになるのか


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山崎「いやー、おかしいと思ったんです
どうして現実主義者の沖田隊長がこんなモノを飲んだのか」


土方「まぁな…アイツら やっぱりまだまだオコチャマだからな…」


近藤「うはぁ 甘酸っぱぁぁぁ!でも二人の会話をこっそり聞いちゃうのは良くないんじゃ…」


山崎「またヘンな事にならないように、細工しただけです。だから今回でこの盗聴機は終いですよ。
はい、電源切りますよ
てゆーか、ストーカーのくせにそんな常識的な事言っちゃうんですか…」


近藤「あー ヒドーイ!しかし今日もめでたいなぁ!飲むか?」


土方「近藤さん…いいから 仕事してくれ」


━END━



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