☆銀魂の小説(真選組/長編)
4―アイマスクで忘却
『(何よ、下品なドS…見てなさい!)』ごくっごっごっ
沖田「(クソアマ…目にモノ見せてやらぁ)」ごくっごっごっ
隊士「ひぇー…二人共すげぇな、 仁和さん、既に結構飲んだのに まぁだ水みたいに飲み干してるぜ」
隊士「沖田隊長も強いけど、こりゃ勝負だなぁ…」
近藤「(勝敗の行方によっては キスできそうだけど…)大丈夫かな、アレ」ヒソッ
土方「全く…とんでも無ぇガキ共だな、急性アル中でブッ倒れるなよ」
『(ふふふ…いくら飲んでも、特殊能力でアルコールを吸収しなけりゃ、ジュースや水と同じ!
まぁ怪しまれるだろーから ちょっとずつ吸収してるけど)』
━━━
━━
━
沖田「ふぅい」フラッ
『フンだ』
隊士「沖田隊長が一升空けた…帝畿隊長も同じペースだ…」
隊士「うへぇ、あんな強い酒、よくやってられんなぁ」
隊士「このペースだとやべぇな、酒が切れそうだ」
『丁度良かった、御手洗い行きたくなったんだよね…その間に買ってきてください』
隊士「よーし、三河屋に電話だ」
『ふぅ』
沖田「待ちなせェ、俺も厠だ」
『え 着いてこないでよ』
沖田「あんたがゲーゲー吐き戻してやしねぇかも チェックしなきゃならねぇんでねィ」
『あーん?こっちのセリフだから!ドSうんここそだらしなく吐いてんじゃねーぞ』
━━
廊下
━━
『ふぅ!スッキリ!!』
沖田「あんた…本当に顔色があまり変わらねぇな」
『あーん?ドSうんここそ、顔に出ないほうじゃん…それより手ェちゃんと洗った?』
沖田「失礼な、俺はいつでも自然浄化派なんでィ」
『洗ってねぇの!?きったね!洗えうんこ野郎!』
沖田「うんこはしてねぇって…ウッ…」
『どうしたの…?飲み過ぎ?頭でも痛いの?』
沖田「い、いや…おまえの…匂い…」
『?』
スンスンと鼻を鳴らして、総悟の鼻が私の首元に近付く
刹那、彼の髪の匂いが鼻を掠める
酒と汗の匂いが入り雑じった男らしい…
ほんのりと 石鹸のような、軽いムスクのような爽やかな香りも感じて
ハッとする
『な、何?』
沖田「前も…こんな匂いがした…」
『?』
沖田「(もっと…)」
彼の切なそうな瞳に気付き、言葉が浮かんでこなかった
肩を押さえられて 壁を背に、迫られる体勢になり
艶めいた半開きの唇を見てようやく、ハッとする
『な、何?キスは私との勝負に勝ってからでしょ…』
沖田「あんたにあのまま勝てる訳無ェだろィ」
『何開き直ってンの!てゆーか、私のつまんない唇には興味なんて無いんじゃなかったの? 』
沖田「興味が出るかどーか、味見してやるつってんでェ」
『ンなもん 筋が通るかぁァァ!』どごぉぉぉぉ
私の右ストレートが彼の頬を捕らえた
その瞬間、重大な使命を思い出したのだった
ああああああ…
しまった!折角のキスのチャンスを…
これじゃ副長と局長からのご褒美が貰えないじゃん…!
[*前へ][次へ#]
[戻る]
無料HPエムペ!