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戦況


「…まぁヒバリ、一回落ち着きなさい。」










私が話を終えた後暴れだしたヒバリを止め、私はこう切り出した。










「沢田も獄寺も山本も、話を聞く限りじゃあ修行は完璧ってわけでもないのでしょう?
私の話で時間をつぶしてごめんなさいね。修行に行ってもかまわないわ。」










そういうと、やっぱり3人とも修行の心配があったらしく、それぞれ足早に部屋を出て行った。

そして残ったのは私とジャンニーニにフゥ太、そしてビアンキだけとなった。










「ビアンキ、獄寺の修業は大丈夫なの?」

「あの子は私と私の修業から逃げたのよ。…そして、過去からもね。
それに、今は集めた情報を貴女に渡すべきだと思ってね。」

「私に?」

「…キャバッローネの今の戦況よ。」

「!?」

「いくら妻の貴女はボンゴレ秘書で夫の跳ね馬はキャバッローネのボスとは言え、状況ぐらいは知っておきたいと思ったのよ。」

「……ありがと、ビアンキ。…でも、それならさっきでもよかったんじゃないの?」

「これは、凛奈のプライベートにもかかわってくるのだし、あの子たちがあやふやに知ることによって未来が変わってもおかしくはないじゃない。」

「……それもそうね。でも、結局は言うのだろうしよかったんじゃないの?」

「女には秘密があった方が綺麗になれるのよ。」

「………ビアンキらしい答えね。」










そう言いながら私は、ビアンキに渡されたA4サイズの封筒を持って自室に引き上げた。















*****

ビリビリっと封を破いて書類を何枚か取り出すと、簡単に書かれたキャバッローネの死傷者の名前が出てきた。
それをざっと読み、その中にディーノとロマさんの名前が入っていないことに安堵した。

そしてその次の紙をめくり、敵の総人数を確認した。
結構多いが、そう簡単にはやられないだろう。


私は相当気を張っていたようで、安心した瞬間ひどく睡魔が襲ってきた。
予知をしておきたいこともあったし、まだ寝るわけにはいかない、と必死で目を覚まそうとした。
……がここに来るために使った古典魔法は、相当の気力と精神力を使うために疲れがたまるのも早い。
数時間前にそれを使い、今だ睡眠も休息も何も取っていなかった私は、睡魔に負けてしまいベッドに倒れこんでしまった……











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あきゅろす。
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