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委ねられた決断



「まぁ、あたしについては君たちの修行の成果を見てから言うか否かは決めるとして…笹川」

「あぁ、神山について以外にもオレから話すことはいくつかあるがそれも後だ。 いいか沢田、たしかにこの作戦…5日後にミルフィオーレ日本支部の主要施設を破壊することは、ボンゴレの存亡をかけた重要な戦いだ。」

「ボンゴレだけじゃなく、ボンゴレの同盟ファミリーたち……君たちもよく知っているキャバッローネファミリーの存亡もかかっているわ。」










キャバッローネファミリー……ディーノ、大丈夫かしら…?

あたしはボンゴレ、ディーノはキャバッローネ…それぞれに大切なもの、守るべきものがあるから相手のことを気にかけている暇なんて今はない…。
でも…できるのならば夫の心配ぐらいしたいものよね…








「…だが決行するかどうかはお前が決めろ。」

「なぁ!? オレがーーー!?」










驚く沢田。…いきなり過去に飛ばされてしまい敵の下へ殴り込みに行けなど……普通に考えて無理にきっているだろう。









「現在 ボンゴレの上層部は混乱しているし、10年前のお前達を信用しきったわけではない。ヴァリアーもあくまでボンゴレ9代目の部隊という姿勢だ。」

「ヴァリアーならその気になれば私が動かすこともできるけどおそらく相当の時間を消費するわね。」

「他のものが10年前のボスであるお前がここでの作戦を中止したとしても、作戦すべてが中止になるようなことはないだろう。
だがこのアジトのことはここの主であるボンゴレ10代目が決めるべきだと極限に俺が言っておいた!!」

「(お…お兄さん…)」

「でかくなったな 了平」

「おだてないでよリボーン。この馬鹿が机をぶっ叩いて机壊しながら言いやがって…。ったく、修理したのあたしなんだからね。」

「オレ以上に物を壊しながらな。」

「あれはちょっとした暴走…って話がずれたわね。」

「極限に神山のせいだがな。…とにかく期限は本日中だ。」

「中止の場合は首脳にあたしが伝えに行ってその後主要施設の破壊にはあたし1人で行く。 決断頼んだわよ、沢田。」










ポンっと肩を叩きながらいうと沢田は、

「なっ ちょっと」

と言っている。



そのころ笹川はラル・ミルチに

「師匠の話はまた……」

と言っていた。










「さーてオレは極限メシ食って寝るっ!!!」

「あ、私も力使ったからおなかすいたのよねー。ヒバリのとこにご飯あるかしら?」

「そんな! 困ります! 待ってください!!」










そんな声が聞こえるがかまわずに私と笹川は部屋の外に出た…










***

「…神山、沢田はどう決断すると思う?」

「さぁ? 臆病な沢田綱吉なら逃げるんじゃない? もしも私たちの知っているこの時代の彼ならば殴りこみに行くんじゃないの?」

「……まぁ、極限沢田に任せるとするか!!」

「あー、はいはいはい。じゃあ私はヒバリのところに行くわね。」

「おぉ、1つ聞き忘れていた!!」

「…なに?」

「何故古典魔術を使ったのだ?」

「…だ・か・らぁ、炎で行き先がばれないようにって言ったじゃない!!!」

「……それは知っておる。オレが聞いているのは何故寿命を縮める・・・・・・古典魔術を使ったかだ。」

「!?………なんで知っているの?」

「沢田が死ぬ前に守護者全員に言っておったぞ。」

「……大丈夫よ。寿命が縮むような魔術ではないから。さっき使ったのは、おばあさまがロッドに組み込んだ空間移動だから。」

「そうか…。極限に話は分からぬが大丈夫ならば俺はとやかく言わぬ。だが、跳ね馬には心配をかけるなよ」

「あんたも、彼女に心配をかけないようにね。」










前に見せてもらった笹川とショートヘアーの彼女のツーショット写真を思い出しながら私はいった。










***

「ヒバリ。守護者は全員そろったわ。」

「ふうん…で、」

「…はぁ………沢田の修行をつけているのでしょう。どこまでやったの?」

]イクスグローブ ver.V.R.バージョンボンゴレリングを今は使っているよ」

「あら、もうグローヴの形状は変わっていたの。なら大丈夫ね。」

「力を使いこなせればだけどね。」

「……使いこなせなかったらそのときはそのときよ。……主要施設破壊…どうなるのかしらね?」

「さぁね」

「…昔から成長しないわねーあんた。まぁ、沢田が決断したらまたここに来るわね。」










そう言って私は部屋から出て、自分のここでの執務室に行った。











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