プロローグ はぁ…はぁ… もうどれぐらい逃げているのだろう? 追手で来るのも時間の問題……超能力は使えばすぐにばれる…どうするべきか……? ……しかたがない…。結構時間も食うけど『あれ』をやるか…。 ―――誰がどこにいるのかもわからないような場所にいる、1人の女性…。 彼女の名は神山凛奈。凄腕のヒットマンだ。 凄腕のヒットマンである彼女が何故ここまで苦戦しているか…それはまた別の話である。 すると彼女は地面にまず円を描き、その後で不思議な模様を描きだした。 そして…… 「封印されし汝の力、今ここに我の前にて解き放ちたまえ。契約者の孫、凛奈の名の下に」 凛奈がそう唱えると、先ほど描いた円…魔方陣の中から漆黒の石のはまった十字架のような 「 と唱え、次の瞬間には姿を消していた…… [←][→] |