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How came it to be so?...2

―結局。ついてきてしまった、彼の家に。


まさか、再びこの部屋に上がる事になろうとは予想もつかなかっただろう。
就業時間中に頭を過ぎっていたのは目の前に居るこの男の言葉ばかりで、仕事には支障は出なかったものの、御幸を悩ますには充分だった。
定時になり席を立ち帰ろうとすれば目の前に現れ、ニヤリと笑みを浮かべた表情で顎で来いと促された。
意思とは関係なく足は動いていて、車に乗り込めば家まで直行。
一緒に夕飯を食した所で、倉持はようやく口を開いた。

「…シャワー、先行く?俺が行く?」
「…っ」

即答出来ず困惑した表情を浮かべる御幸に、倉持は笑みを深めた。
そして立ち上がれば御幸の腕を掴んで引っ張り、辿り着いた場所はベッドの有る部屋。
放り投げられるように腕を引かれ、御幸は体勢を崩しベッドの上に投げ出される。
ネクタイを緩めながら上に乗ってくる倉持の、その瞳を見て御幸は息を飲む。
獣が獲物を狙うような、瞳。その瞳に飲み込まれたかのように、動く事が出来なかった。

「まぁ、その侭っつーのも、悪くねぇよな?」
「…っ、く、らもち…っ」
「御幸、お前はもう俺から逃げれねぇよ」
「何言って……んっ…!?」

言わせまいとして塞がれた唇、その隙間から舌が入ってきて、絡め取られる。
倉持の舌が口内を動き回る感触に、御幸はぞわりと鳥肌が立つのを感じた。
吸われ、絡まれ、なぞられる。その傍若無人な動きに翻弄され、御幸は直ぐに酸素が足りなくなり倉持の胸元を叩いた。
ようやく解放された時には息は既に上がっており、ベッドに体を預ける形になっていた。
その隙に倉持が手を伸ばして御幸のネクタイを緩め、シャツの釦を外す。
そして御幸は、抵抗するという行為を、諦めた。
倉持の笑みが、更に深まった気がした。



***



「…っ、あ……くっ……」
「御幸…力、抜け」
「む、りに決まっ……ん、ぁ…っ!」

あれから、着ていた衣類をゆっくりとしかし着実に脱がされ生まれた侭の姿にされると、好き勝手に身体中を弄られた。
御幸の首筋には既に無数の赤い痕が散っており、散々嬲られた自身からは透明な先走りが溢れ出て、そして奥の蕾は倉持の指を受け入れている。
その表情は苦痛に満ちていて、耐えようとして小刻みに身体が震えていた。
抜く気配を微塵も感じさせない倉持の様子に、素直に詰まらせていた息をゆっくりと吐けば、その瞬間ぐっと奥まで指が侵入してきて、御幸の身体が揺れる。

「…っ、は…っ、く…」
「んー…この辺って書いてあったんだけど」
「な、にが…っ!?…んぁ…っ!」

探っていた倉持の指がある一点を掠める。途端、御幸の身体が大きく跳ねた。
口端を上げニヤリと笑みを浮かべた倉持は、しめたとばかりにそこばかりを攻め始める。

「お、当たり?ラッキー」
「や、め…っ、あぁっ…!」
「…なぁ、気持ち良い?」
「バ、カか…聞く、な…っ!」

態とらしく問い掛けてくる倉持を恨めしげに睨み付ける。
そんな御幸を見下ろしながら、倉持は指の本数を増やした。
先程までとは違い、そこはすんなりと指を受け入れる。
倉持が指を動かす度に鳴る音に、御幸の羞恥は増していき、顔をほんのりと赤く染めれば固く目を瞑った。

「…そろそろ良い、か」

呟きと共に、指が抜かれる。
中から異物が無くなった解放感と安堵感に御幸は小さく息を吐く。
しかしそれも束の間、蕾に感じる宛てがわれるものに目を見開いた。
許しを乞うような目で倉持を見るも笑みを返すだけで、ガッシリと腰を掴まれ固定されればその侭挿入される。
指とは比べようもない質量に、御幸は一瞬呼吸を忘れる。
そして同時に倉持自身を締め付け、そのキツさから倉持の表情が歪んだ。

「…っ、おい、力抜けっての…」
「む、り…っ」
「仕方ねぇな…」

チッ、という小さな舌打ちと共に手が前へと伸ばされ、御幸自身を握れば上下に扱き始める。
直接的な愛撫に強張っていた御幸の身体の力が僅かに緩む。
その瞬間を見逃さず一気に貫けば、ビクンと御幸の身体が跳ねた。
その侭腰を動かし始めればベッドの軋む音が響く。
痛みと共にやってくる快感、そして倉持自身の熱さに御幸は何も考える事が出来ず、ただ声を上げ続けた。

「ふ、ぁ…っ、あ…っ!」
「はっ…、大分動かし易くなってきた…。…ここだろ…?」
「…っ!…あ…っ!」

先程見付けた感じる場所を狙い腰を打ち付ければ、御幸の背が反り返り嬌声が響く。
その様子に、倉持は笑みを浮かべ腰を突き上げ続ける。
その動きに御幸の頭は真っ白になる。それと同時にじわじわとやってくる絶頂感。
堪らず手を伸ばし、倉持のまだかろうじて肩にかかっているシャツを握り締める。
それに気付いた倉持はその手をそっと握りベッドに優しく押し返せば勢い良く奥を突いた。

「…っ、…あぁっ…!」

その刺激に御幸は絶頂に達し、その侭意識を失った。



***




朝、自分の体にのし掛かる重さで目が覚める。
いつの間にか眼鏡は外されており、ぼやける視界で天井を見つめながら昨晩の事を考える。
ふと隣へ視線を遣れば、こちらに腕を伸ばしすやすやと寝息を立てている倉持の姿が目に入る。
そんな倉持に脱力し、起きたらまず殴ってやると心に決めつつ二度寝しようと御幸は再び瞳を閉じた。


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エロ!難しい!





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