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☆abmz
きみの好きなトコ(阿水+花)


「なぁ、阿部って水谷のどこが好きなんだ?」

のどかな昼休み。
弁当を食べ終え、そのまままったりとしている所に、
俺はおもむろに口を開いた。

「…は?何、突然」
「てか、その質問何気に失礼じゃね!?」

阿部と水谷の視線が俺に集中する。
「いや、ワリ…別に深い意味はないんだ。
ちょっと気になっただけっつーか…。」
「まぁ、いいけど〜。
俺も聞いてみたかったし。」
少し拗ねた様子で頬を膨らましてた水谷も、コロリと態度を変え阿部に視線を移す。
そりゃ水谷も気になるよな。自分に関係する事なんだし。

今度は阿部に俺達二人の視線が集中する。水谷なんか期待に目を輝かせて。

「…うっぜ…。」
はぁ、と溜め息を漏らしながら顔を背ける阿部。
「何それ!酷くね!?」
なんて水谷が喚いてるけど、
話をはぐらかすだけで否定しないところがまた、水谷の事本当に好きなんだろうな〜と思わずにいられない訳で。
ギャーギャーと言い合ってる姿も微笑ましい。

「俺はね〜、」

言い合ってたかと思えば、ふと水谷の間延びした喋りが雰囲気を和らげる。

「阿部のなんだかんだ言って優しいトコが好き。
あと、野球やってるトコとか授業中睡魔と頑張って戦ってる姿も…。
も〜全部好き!!」

指折り阿部の好きなトコを挙げながら、嬉しそうにはにかむ水谷。

「…ふん、別に聞いてねぇし。」

ちょっと、阿部さーん。
興味ねぇって感じを装おうとしてるんだろうけど、頬を染めて口元緩んでちゃ、嬉しがってるのバレバレですよ?

…なんか見つめ合って、二人の世界に入っちゃってる??
話振ったの俺なんだけどね。
まぁいいけど。喧嘩してるよりは。


「花井、部室の鍵貸して。」
あ、俺の存在忘れてなかったんだ。
「?いいけど、何で?」
急に何を言い出すのかと思いながら、鞄の中を漁り鍵を探す。

「俺と水谷、次サボるから。」


は…?
俺は鞄を漁る手を止める。

ま、まさか…!?





「使わせねぇよ!!?」











↓おまけ

「ちっ、…水谷屋上行くぞ。」

なっ!?
お前らナニするつもりだよ!

「行かせねぇよ!!?」

そう叫び水谷の腕を掴み引き寄せると、
阿部が般若のような形相で睨んできた。

好きすぎるのも困りもんだな。


END.



我が家のツッコミを花井にさせたいが為にできたネタ。
自己満です(((^_^;)

結局阿部は花井の質問に答えてない…。

2008.10.08

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