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☆abmz
情事後の甘いヒトトキ2

その匂いが大好きな俺は、コイツの頭に鼻先を押し付けては息を大きく吸う。
すると、今まで大人しく俺の腕の中で目を瞑っていた水谷が、
目を開け上目遣いで見上げてくる。


「ん、何?髪の匂い嗅いでた??」
眉を下げて困ったように、照れ臭そうに笑う水谷に、

「、ん。」
と短く答える。

「えー何かヤダ〜。」
拗ねたのか、頭を俺の胸元に深く埋めていく。
拒否られた?ちょっとショックだよ…。

「なんでよ?いいじゃん。」
と、食い下がると、

「…だって、阿部って平気で『臭い』とか言いそうだし…。」
と、また上目で見てくる。
あ、俺の好きな顔。…やっぱこの体勢いいな。

…じゃなくて。
何だよソレ。お前の中の俺はどんだけ酷いヤツなの!?
あれ?
俺って愛されてねぇ!?
やべ…、泣けてきた…。


「阿部ってデリカシーとか思いやり、人より少なそうだから…。」
相変わらず上目で口を尖らせ、酷い事を言うこの口を塞いでやろうか。

「どこがよ。俺って優しさのカタマリだろ?」
「全っ然!教室とか部活とかで冷たいし、たまにシカトするじゃん!口も悪いし…。」
水谷の顔が俯いていく。

「二人の時は優しいだろ?」
俺が口の端を上げてニヤリと笑うと、
「そ、…そりゃぁ。」
ごもごもと口ごもる。
俯いた顔は赤く染まっていた。

「俺の優しさは、お前だけが知ってればいいんだよ。」
頭を撫でると、頬を赤く染めたまま、くすぐったそうに笑みを浮かべ、
「……うん。」
と頷いた。


その様子があまりにも可愛かったので、さっきの悪口雑言も水に流してやろうと思った。

ほら、俺って優しいだろ?




俺が冷たくするのも優しくするのも、お前だけだよ。




おまけ、と耳元で囁いてやった。



END.

タイトルセンス皆無!!orz
色々終わっとけ(--;)←


08.10.18
08.11.16再編集



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あきゅろす。
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