[携帯モード] [URL送信]

☆abmz
リップクリーム(阿水+花+泉 <花井視点>)

今、俺と阿部と水谷と泉で近所のドラッグストアに来ている。
珍しいといえば珍しいメンバーだけど…。

店内に入ると、あるコーナーで水谷が足を止めた。

「あ、リップだ。」
「あー、もうそんな季節だもんな〜。」
一応答えはするが、興味なさそうに泉が言う。

「買っとこー。」
「…お前、リップとか塗ってんの?」
リップコーナーにしゃがみ込んだ水谷の隣に、阿部が並ぶようにして座り陳列されたリップを手に取る。
「普段はたまにしかしないけど、冬場は唇荒れるからさ〜。
切れたりするとすげぇ痛いじゃん?」
「まぁ、確かに。」
納得した阿部の視線が水谷の唇に集中してる気がするけど、敢えてそこには触れないでおこう。
絶対変な事考えてるだろうから。

「あ、水谷。これはどうよ?」
興味なさげだった泉もいつの間にかリップを物色していた。
「どれ〜?……………イチゴ味??」
泉が指さした一帯には色んな香りつきリップが並んでいた。
「男が香りつきって…なんか変じゃね?」
あまり乗り気じゃない水谷。
そんな水谷に泉が笑顔で答える。
端から見るとその笑顔は色気を含んでいて、とても色っぽいんだろうけど…。
俺から見ると、その笑顔は悪魔の微笑みにしか見えないのは何故だろう……?
 
「男だとか関係ねぇって。
…だってさ、キスする時甘い香りしたら余計にそそられるだろ?」
水谷の柔らかそうな唇を親指でなぞりながら、
挑発的な表情で水谷を見上げる。
ホントに泉が挑発してんのは、その後ろに立って凄い形相で睨んでる阿部なんだろうけど…。

面倒な事はやめてくれよ?

間に挟まれた水谷は、「泉えろ〜い」などと言い、少し頬を赤らめ笑っていた。
その水谷の表情が気に入らなかったのか、
阿部は水谷の腕を掴み、自分の方に引き寄せ、
「水谷のはそんなモンに頼らなくてもそそられっから!
それに充分甘ぇし!!」
ムキになって言う阿部に、皆の視線が集中する。
俺は呆れた表情で。
泉は「引っかかったな」とニヤリと笑い。
水谷は「信じられない!」と言わんばかりに、顔を真っ赤にして口をパクパクさせて。

皆の視線に少し冷静さを取り戻した阿部は、
「あっ…」と呟いて、片手で口を覆った。


「あ…、阿部のバカ!!」
水谷はそう言い放ち、そこら辺にあったメンソレータムのリップを手に取り、
「行こうぜ!花井!!」
と、俺の腕を取って歩き出す。
「もう阿部となんかキスしないから!」
と、捨て台詞を残して。
「えっ!?み、水谷…!?」
水谷の名前を呼びながらも、俺を睨みまくる阿部。
それを見て、ケラケラと腹を抱えて笑う泉。

じゃれるのは構わないが、
俺を巻き込まないで欲しい…。


そして、場所をわきまえてくれ……。



END.

キモベ降臨\(^o^)/
花井一言も喋ってない……;
泉ゎ阿部をからかう為に水谷にちょっかいを出せばいいw隙あらば奪っちゃうぞ☆くらいの気持ちがあればなお良しw

みんなで水谷を奪い合えばいいんだv

2008.09.26

[次へ#]

1/28ページ

[戻る]


あきゅろす。
無料HPエムペ!