双子の宴
<番外編>迅
拘束/媚薬/バイブ/尿道バイブ/刷り込み
もう何日経つのだろう、と言うぼんやりとした頭で考えて、ビクンと身体を浮かせた。
「ヒ、アァァァァァァァァァ・・・っ!」
甲高い声が部屋の中をこだまする。
それは毎日出し続けているせいで、掠れたものであるが、自分でも女のような声だと、どこか遠くで思う。
足の間には太いバイブが刺さり、そそり立つペニスからはチョロチョロと透明な先走りが溢れ続けている。
だが迅は今日、「あの人」にあってからこの状態になって何分も――あるいは、何時間もたつが、根元にはめられたコックリングと尿道バイブのせいで一度も達していない。
「ヒッ、ンアァァァ・・・!!」
快感をやり過ごす気力もとっくに失った迅は、ただ涙を流しながら、嬌声をあげるだけだった。
迅は父と母から暴力を愛情の代わりとして振るわれる生活の中で16年間育ってきた。
気付けば自分も従わない者には暴力をふるい、警察の厄介になることも片手では数えきれない。
12歳で酒と女を覚え、13歳で煙草を覚え、15でバイクを乗り回す、ケンカで一つのチームを壊滅させた、社会的問題児。
だがそんな迅もいわゆる「普通」に憧れを抱いていた。
「普通」の家庭に育ち、「普通」の両親に「普通」の愛情を注いでもらっていたら?
そんな考えを毎日のように抱いては、すでに「普通」に戻ることなどできやしない自分の現状にいらだち、暴力で発散させる、その悪循環。
ちくしょう、俺だってこんな自分に嫌気さしてんだ
道路に出るたび、通行人が道を開け、好奇心と恐怖を孕んだ目で自分を見、そして関わりたくないと目をそらす。
そんな一人ぼっちの現状に、いつでも悲鳴を上げていた。
だが友達といえる仲の者を一度も作ったことも無い迅にとっては、胸に広がるもやもやすら、暴力で表現することしかできなかった。
その日も迅は煙草をふかしながら大通りを歩いていた。
例によって人々から畏怖の目を向けられる自分の現状にいらだちはピークに達している。
そんなとき、スーツ姿の男の方がぶつかった。
「ってぇな!!!」
男に叫ぶが、男は無視、それどころか携帯をみながら足早に迅から離れて行く。
「おいおっさんシカトすんじゃねぇよ!!!」
再び叫ぶが、男は気づかないのか、路地に姿を消した。
ざけんじゃねぇぞ!!
自分の非を棚に上げ(そもそも非があるとも思っていないが)、怒りの沸点がもともと低い迅は舌打ちをして、通行人を押しのけ突き飛ばしながら、男の消えた路地へと走る。
だがそこに入った時には、男はさらに奥の細道に入り込んだ瞬間だった。
迅は駆け出し、男を追いかける。
タダで済ませっかよ、ボコッて土下座させて、金巻き上げてやる!
そうキレた頭で男の消えた路地裏に足を踏み入れ―――迅の身体に強いショックが走った。
「がっ・・・・!!?」
「おっと」
一瞬で身体が痺れ、ぐらりと視界が傾き、そこで迅は意識を失った。
次に目が覚めた時には、全裸で目隠しをされ、両腕をベッドヘッドに拘束され、足をM字開脚させられたままで固定され、口にはボールギャグが施されていた。
「ふ、うぅぅぅぅ?!(なんだよこれ!?)」
目隠しで視界が見えない以上、自分の周りがどのような状態になっているのかが全く分からないが、今自分があまりにも恥ずかしい恰好をしていることは、空気に触れているだけでわかる。
迅は怒りよりも先に、恥ずかしさで頬を紅潮させた。
だがそれだけではない。
(なんか・・・あつい・・・?)
外気が暑いわけではなく、自分の身体の奥がじくじくと熱く、そして疼く。
それは意識したとたんにどんどん明瞭になる。
ペニスが熱い、ジクジクする。
そこから尻の奥、触ったところも無い所が疼く。
「っん・・・!(なん、なんで・・・?!)」
ペニスからトロリ、としたものが、上から下に流れて行く感覚が伝わった。
触っても無いのにソコが勃起し、さらには先走りを流し始めたのだ。
トプトプとそこから流れ出る刺激にビクビクと震える。
亀頭から竿に流れ、ゆっくりと伝って落ちて行く。
「ふ、ふう・・・ん・・・」
普段ならなんとも思わない、ただ液体が少し流れただけの刺激に、迅は腰をゆったりと揺らし始めた。
それに合わせて、緩く立ち上がったペニスが揺れる。その刺激すらも、今の迅には快感をもたらした。
「ふう、ふぅ、ん・・・(なんで、なんで、こんなんで、おれ、どうして、)」
「気持ちいだろう、とても強い薬なんだ。
君のために少々危ないルートで手に入れたんだよ」
「!!?」
優しい、心地よい声が下の方から聞こえた。
しかも近い。
力が入らず、自由も奪われ、視界も見えず、
挙句の果てに、今の今、自分の行っていた動きを思い出し、カッと怒りで頭に血が上るのを感じた。
だがそれも一瞬だけ。
突然ペニスに生暖かい風が吹き、迅は「ん゛ん゛!!」と身体をビグン!と跳ねあげた。
「気持ちいだろう?息を吹きかけただけで、君は快楽を拾うことができるんだ
気持ちがいい事は好きだろう?」
ふにふにと男が睾丸を揉む。
迅は足をばたつかせ、男を蹴ろうとするが、きつく縄で縛られているため、何の意味ももたない。
「ん゛―!!」
「あぁ、あまりそんなに嫌わないで
私の名前は十一(といち)という、今日から君の世話をするものだよ
よろしくね、迅くん」
睾丸を揉むのをやめ、下からカリにむけて優しくなぞる。
それだけで電流のような快感が頭まで貫いた。
「きれいな色だね、あまり使いこんでないのか、色素が薄いのか、どっちかな?」
十一と名乗った男はくりくりと先端をあふれ出る先走りをかき混ぜるように弄ると、クチクチとした音が耳まで届く。
「ふう゛・・・!!」
「、ああ尿道口がクパクパしてきたよ」
視界の不自由な状態で、ダイレクトに流れ込んでくる内容に、迅は頭を激しく振った。
恥ずかしさと、十一によって与えられる、ねちっこく、それでいて強い快感に頭が混乱する。
クチクチュクチュクチュ、と弄られ続け、迅はすでにイきそう。
だが、あとほんの少し、というとことで、指が突然動きを止めた。
「ふ・・・?(なんで、なんで!?)」
あと少しでイけたのに!
息をはぁはぁと吐きながら、見えないまま十一に視線を送る。
すると十一は「大丈夫だよ」と言いながら、生暖かい何かを先端にあてた。
「ちょっと痛いかもしれないけど、大丈夫、今の君ならすぐに気持ち良くなれるからね」
「っ・・・がああああああ!!?」
言い終えるなり、普段は排泄するだけの、ましてや固形物を入れるべきではないはずのそこに、細くごつごつとしたものが侵入してきた。
そこに入ってきたのは疣のついた尿道バイブ。薬の入った身体とはいえ、今まで一度も経験した事の無い行為に、痛みを感じる。
さっきまでの甘く、激しすぎる快感によって勃ち上がっていたペニスも萎えたと、そう思っていた。
だが、
「あぁでも良かった、萎えはしなかったみたいだ」
「!!!?」
十一から告げられた言葉に全身で「そんなばかな!」と告げていたが、十一は
笑いながら「ほら」といい、手の甲で勃ったままのペニスの裏筋を撫で上げた。
「ふうううう・・・!」
「慣れればこれを入れるだけで、イけるようになるさ。
もちろん、薬は無しの状態でね」
ぐっと強く握りしめられると、尿道バイブによって内側からの刺激に、迅は快感を拾い、目を見開きながら背中を反らす。
十一はその姿にふふっと笑いを溢し、手を放した。
「でも最初はこっちだ」
カクンと緊張がとけ、息を乱す迅に、今度は後ろの窄まりにチリッとした痛みが走り、かと思えば骨ばった硬いものが入り込んできた。
それは十一の中指、ゆっくりと根元まで入れる。
「う、うううう・・・」
「わかるかい?私の指を一本丸々のみこんでいるよ」
ぐにぐにと壁を押される。
傷みは無いが、もとはそこも排泄器官。
そこに座薬すらもいれたことが無い迅は違和感に、ぎりっとギャグを噛む。
「気持ち悪いかな?でも、」
十一がゆっくりと指を中で回転させ、優しさを孕んだ声で告げる。
「可愛いよ」
「っ!!!」
生まれて初めて、自分に告げられた言葉に、迅はびくっと身体を震わせ、中で十一の指を締め付ける。
「初めてのことに耐えてる姿、とても可愛いよ。
ずっとみていたくなる」
ぬるりとした感触のものがペニスを這う。
それは十一の舌。
「ああ、迅くんのおちんちん、甘いね。まるで蜜の様だ。
迅くんの身体は隅から隅まで全部、同じように甘いんだろうね」
あとで全て舐めてあげる、そう言って頬にキスを落とし、ギャグを左手で外す。
飲み込めない涎が顎を伝う、それすらも十一は舌を伸ばして舐めとる。やっぱり甘い、と笑いながら。
迅はこの上ない恥ずかしさでいっぱいになりながら、
罵声でも怒声でもなく、震える声で十一にいう。
「・・・く、ねぇ・・・」
「ん?」
「甘く、ねぇよ・・・俺、なんか、きたねぇ、し、可愛くも、ねぇ・・・」
自分でも何をいっているのか、分からない。
ただ十一の言っていることは間違いだと、言わずにはいられなかった。
喧嘩で汚れた身体だ、両親からも汚いと言われ、殴られて育った
可愛いとか甘いとか、んなはずは一切、
「そんなことはないさ」
そう笑って、十一は再びペニスに口を寄せ、竿に吸い付いた。
「ひぐっ・・・!」
それまで埋めていた指を、ゆっくりと壁を撫でまわしながら引き抜いていく。
口は竿にチュッとキスしては離れ、また別の位置にキスしては離れ、を何度か繰り返し、指は入り口から奥まで、出入りを繰り返す。
「ひゃっ、う、あ、」
十一はカリのくびれを尖らせた舌でなぞり、バイブが刺さったままの鈴口を円を描いて何周もなぞる。
薬とバイブで、いつも以上に敏感になった迅はそれだけで達しそう。
だが、尿道に刺さったバイブのせいで、それは叶わない。
ただトプトプと隙間から先走りだけが溢れる。
「も、やだ、こんな、んんん・・・!」
吐き出せない熱がぐるぐると身体の中で渦巻き、首を反らせて、逃げられない快感にどうしたらいいのか混乱していた。
視界の見えない迅は知らない、十一がその悶える姿を、愉悦を帯びた目で見上げていることを。
「綺麗だ」
「っ」
「気持ちいいんだろう?肌が赤く染まって、
ここも、」
ずちゅっ!と刺さったのは2本目の指。探るように内側の壁をひっかきながら、奥まで進む。
途中、前立腺をひっかかれ、「ああっ!!」と、今日一番の甘い声を発した。
「グニグニして、美味しそうに食べてるよ。
覚えが良いね、いい子だ」
ちゅるちゅると流れる物を舐めとり、バイブを摘まんでゆっくり引き上げた。
「ヒ、ィアアアアアアアアア!」
ジュブブブブブ!とギリギリまで引き抜かれ
ズブブブブブブ!と再び奥まで戻される。
始めはゆっくりと、次第に早く抜き差しを続けられ、チカチカと真っ暗な視界のなかで光がはぜる。
「ウアアアアアアアアアアア!」
口は開きっぱなしで、涎が顎を伝う。
一度に与えられる快感はすでに許容を過ぎ、目隠しの下の目は固く瞑り、涙があふれる。
「、い、やだ、ひぐぅっ!、も、むりぃ・・・アア!」
吐き出したい熱がぐるぐる回り、苦しさに頭を振る。
今まで味わった事の無い快感を与えられ、さらには射精を封じられるこの状況を、迅は耐える術をしらない。
十一はカリカリカリカリと前立腺を爪でひっかきながら、抜き差ししていたバイブを半ばまで抜きあげ、ペニスの浅い部分で抜き差しする。
「あぐ、ぅううう・・・!」
「イきたいかい?」
コクコクと縦に振る。ここまで射精を我慢しているのは人生で初めてのこと。
だが、十一は、
「口で言わなきゃ、わからないなぁ」
そう言い、ジュブブブブブブ!と奥までまた沈めた。
「ひ、イィィィアアアアアアア!!!」
期待した分、その裏切り行為によってもたらされる快感は、迅の中にあった理性を壊すには十分だった。
「い、きた、あああ!」
腰から強烈な快感に頭を振り乱し、迅は十一に訴えるが、前立腺だけをいじっていた動きに注挿を加え、さらに指を一本増やす。だが迅はペニスへの、ただぐるぐると溜まり続ける快感に気を取られて、指が増えたことに全く気付かない。
「あひっ、もっいきた、イきたいぃぃ!!!」
腰をガクガクと上下に動かし、十一に懇願する。
「そんなにイきたいのかい?」
「イ、きた、ぃあー!!!、ンッンー!!イかせ、てえぇぇっ!!」
快感に染まりきった声に満足したのか、バイブを再び上下に動かしだした。
「あいっ・・ひぐぅぅ!!」
「ああ、可愛い声をもっと聞かせておくれ」
そしたらイかせてあげる、と付け加えられれば、逆らう理由もない迅は、ガクガクと壊れたかのように首を上下に動かす。
グチュグチュ、ジュプジュプと音とともに、リズムよく動かされるバイブと指に、ただ甘い声を漏らし続ける。
「気持ちいだろう?」
「あい、あひぃぃぃい、きもち、いい、ぃんん!!」
「どこが気持ちいいのかな?」
「りょ、ほぉぉ、あぁぁあぁっぁぁぁ!!チン、コも、ケツも、いぃぃ!!!」
「・・・素直でいい子だね」
そういうと、ジュププププと全ての指を抜く。排泄感にゾクゾクと腰を震わせ、チュプンと完全に抜けると、迅は十一に顔を向ける。
「らんれ、らん、れぇ・・・」
「素直でいい子の迅くんにはご褒美をあげないとね」
そういうと、尿道に再び深くバイブを差し込むと、上下に動かしていた手も放す。それまで襲ってきたいた刺激が止まり、迅は混乱する。
だがそれはただ一瞬のこと。
「っくあぁぁぁぁぁ・・!?」
熱く、質量の持ったもの。それは先程の指よりもはるかに太く、押し広げるようにアナルの中に侵入してきた。
「あ、ついぃぃぃ・・」
それは十一のペニス。十分に解したためだろう、成人男性の平均よりも太いソレを迅は痛みを感じることなく、奥まで飲み込んだ。
「ああ、今私のおちんちんが迅くんの中に入り込んだよ」
「はひ、ぃぃぃ・・・」
だがそれでも苦しいのか、はくはくと口を開閉し、浅い息を繰り返す。
だが十一はその様子に口角をあげ、プルプルと震える迅のペニスに手を伸ばす。
「ちゃんと飲み込んだご褒美だ」
カチリと音がしたかと思うと、尿道に深く差し込まれたバイブが細かく震えだした。
「ひやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
先程とは違う、細かく断続的な刺激に、迅は身体を浮かす。それと同時に挿入されている十一のモノを強く締め付け、その存在を強く認識する。
しかし、それだけでない。
「、あぐっ、あぁ!!!らめっ、うごかなっあぁぁぁぁぁ!!!」
十一が前後に動き始めた。圧迫感がずるずると抜け始めたかと思えば、再び奥まで壁を押しながら侵入してくる。
グプププププププププ、ズププププププププ、グププププププププ、とゆっくりとした動きと対照的な、ジュブブブブブブブブブブ!と細かく連続した動き。その両方から責め立てられ、圧迫感と快感がぐちゃぐちゃに混ざり合う。
「んあぁぁぁぁぁ・・・!!!」
「気持ちいだろう?そう、君は今、後ろでもちゃんと、感じられるんだ」
そう耳元に寄せられた声が直接脳に響く。その言葉に前の快感と後ろの快感が結合する。
「ひもち、ひいぃ!けちゅ、ひもちぃぃぃぃ!!」
一瞬ですり替えられた意識をそのまま口に出せば、それまで緩慢だった動きが細かく早いものに変わり、腰が打ち付けられるたびに快感が駆け上ってくる
「ああ、気持ちが良い。迅くんの中は、とても気持ちが良い」
「はひゅっ!あひっ!はうぅ!!」
エラの張ったカリが時折前立腺をかすめるたびにのけぞる。だがそれだけが気持ちが良いわけではない。
「っれも、けちゅっ!!けちゅひもひぃぃぃぃ!!じゅぶじゅぶって、いひぃぃぃ!!!」
思考は快感に流され、聞かれてもいないのに舌のまわっていない言葉を紡ぐ。十一はそれに満足げに微笑み、頭をなでてやる。
「でも迅くん、君の一番、気持ちのいいことは、ここに精子を、入れられることだよ」
ジュブジュブジュブジュブと挿入を繰り返しながら、アナルの淵をなぞる。
「あひっ・・・!!」
「熱い精子を、どくどくって、入れられることが、何よりの喜びだ。そうだろう?」
まともに思考回路が働いていない迅に問えば、ガクガクと頭を振り、肯定する。
「はひっ!はひっいぃ!!」
「いい子だ」
頬を撫で、目隠しをゆっくりと外してやる。ようやく現れた視界に映し出されたのは、自分に腰を打ちつける十一だった。
彼自身も裸で、だが無駄な脂肪は一切ついていない。むしろ筋肉質な体格。そして同性の迅から見ても見惚れてしまう、精悍な顔立ち。
唇に笑みを浮かべ、目尻にキスを落としてきた。迅は避けることなく、目をつむってそれを受ける。
「やはり迅くんは可愛いな、目が見えている方が、何倍もね」
快楽に溶けた目を覗き込みながら、腰の打ち付けを速める。
「あぁぁぁっ!」
「さぁ、そろそろ迅くんもイかせてあげよう」
そういい、未だ震え続ける尿道バイブをゆっくりと持ち上げ
「、んぁーーーっ!!!」
ジュプン!と抜けると同時に、一番深い壁に、熱いものが叩きつけられた。
「ひっ・・・ぐぅぅぅぅぅ・・・!!!」
それが十一の精液と理解すると同時に、ようやく解放された熱がビュルル!とペニスから流れ出る。
「、あ、あ、らめぇ・・とまらなひ・・・」
勢いは最初だけで、ねっとりとした白濁液は勢いをなくし、だらだらを溢れ出る。
それがようやく止まるころに、ふつりと迅は意識をなくし、十一はアナルからペニスを抜いた。
それから迅は、十一がいないときには常にアナルにバイブを、ペニスに尿道バイブをつけられ、刺激を与え続けられた。十一が現れた時には身体を繋げ、自分の射精は十一に中で出されたときに許された。
それが当たり前で、最高のご褒美なのだと、常に言われ続け、また迅も受け入れた。
そして、この行為が始まって、一週間。
「あひ!あひぃぃ!といちさ、はげしひぃぃぃ!!!」
「ああ、今日も迅くんの中は気持ちが良いね」
そう褒められるだけで、ゾクゾクとした快感が腰から昇ってくる。
「ほれ、ひひこ?」
「ああ、いい子だ。迅くんはいつだっていい子だよ」
「うれひ、いあっ・・・!!!」
どくどくと流し込まれ、解放された手で十一の背中に腕を回し、しがみつく。ビクビクと身体を震わせ、びゅるるっ!と数時間ぶりに解放された熱を吐き出す。
「といちさ、もっとぉ・・」
痙攣する足を十一に絡ませ、熱の帯びた目で見上げれば、十一はいつもの笑顔を浮かべる。
「そうだね、もっともっと・・・いい子で毎日過ごしている迅くんのために、気持ちのいいことをしようか」
その言葉だけで迅は達しそうなほどに甘美な気持ちになりながら、こくりと頷いた。
(もっと褒めて、もっと愛して)
う
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