NARUTO
1
ナルトはいつものように一人修行をしていたら、いきなり他国の忍びに囲まれた。
「お前が九尾の狐だな!」
「そうだったら、何だってばよ?」
「我らと一緒に来てもらう」
「嫌だって言ったら、どうなるってばよ!」
そう答えたナルトは、敵に向かって行く。
十人ほどいた敵を、四人ほど片付けた頃、よく知る声が聞こえた。
「ナルト!無事か?!」
「大丈夫みたいだね?」
「シカマル・・・。カカシ先生!」
他国の忍びの気配を感じ駆けつけたカカシと、ナルトの修行場の近くで昼寝をしていたシカマルは、ナルトの無事を確認し、敵に視線を向けた。
「・・・こいつら、ナルト狙いっすか?」
「そうみたいだね。霧隠れの抜け忍の皆さんってところかな?」
「ちっ。写輪眼のカカシか!・・・しかし、九尾のガキはいただく!!」
「そうはさせるかよっ!」
カカシ達が来たことでナルトの気が抜けた瞬間を敵は見逃さず、吹き矢で、ナルトに小さな針のような物を刺した。
刺されたナルトは、戦闘に気を取られているため、まだ気付いていない。
二人の加勢により敵もあと一人。リーダー格の忍びだけとなり、急所を外し、敵を倒す。
「誰に言われて、ナルトを狙った」
「ふっ・・・我らの任務は、九尾を連れ帰ること・・・・・・。出来なければ・・・出来ないだけの・・・・・対応を・・・・するのみ・・・・・・・」
そう言い残し、最後の一人は自害した。
「対応・・・?」
「・・・ナルト。俺らが着く前に何かされたか?」
「ん・・・?別にただ戦ってただけだってばよ?」
「でも、敵さんが、ああ言ってたしね〜。ナルト、くるっと回ってごらん」
「こう?」
ナルトは、カカシに言われた通りに二人の前で回った。
そして・・・
「はあ〜〜〜〜。めんどくせー。お前、ちょー馬鹿」
「やっぱりあったね・・・。じっとしてなさいよ」
カカシの手には、さっき敵が刺した針が二本あった。
「お前、何にも感じなかったのかよ」
「何か体に異変はないの?」
「全然分かんなかったってばよ・・・。う〜ん。そう言えば、さっきから体が熱いような・・・むずむず・・・するような・・・・・」
取り合えず、綱手に報告しようと三人は急ぎ帰る。
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