NARUTO
2
「言わないと、このまま襲っちゃうよ〜」
「////・・・・」
ナルトは、キスしたいの一言が言えず、視線をカカシから逸らそうとするが、そうはさせないとカカシに両頬を包まれ、見つめられる。
優しい眼差しに、ナルトはだんだんと不安になっていく。
(・・・こんな一言も言えない俺って・・・・・・カカシせんせー、つまんなくないかな・・・・・。もっと、素直な・・甘えてくれる奴の方が・・・・)
カカシは合わせていた瞳が、不意に陰り涙が溜まって行くのを目にし、焦る。
「うわ!ナルト!急にどうしたのよ?せんせー何かした?まだナルトのラーメン食べた事怒ってるの?」
「ちがうってば・・・・・。ズッ・・・こんな、素直じゃねー俺より・・・・・ヒクッ・・もっと・・・素直で、甘えてくれる奴の方が・・・・・」
「はい、ストップ!それ以上は聞きたくないよ。はぁぁぁ、そんな事で悩んでたの?」
「だって!」
「はいはい。だっても何もなしね。俺はナルトを愛してるっていつも言ってるでしょ?・・・・・・それに、ナルトが素直に甘えられないのって、俺にも責任あるでしょ・・」
「なんでだってば?!カカシ先生は何の責任もないって!」
「あるよ。まだまだ俺は、ナルトに甘えてもらえるだけの恋人じゃ無いって事でしょ?」
「!!そんな事ない!せんせーは、ちゃんと俺の・・・・・・」
「ほらね・・・。俺だけナルトの事、恋人って思ってたのね」
「ちっ違うってば!!でも・・・恋人らしいこと、俺・・・何もできてない・・・・」
カカシは、やっぱり意外性ナンバーワンと思いながら、ナルトの心を優しく包んでいく。
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