NARUTO
1

最近、カカシにべったりくっついている女がいる。
それを遠巻きに見ながら、彼女は私なんだけどなぁ、と胸にもやもやを溜め込ん
でしまっている今日この頃。

わたしの

上忍待機場 人生色々。
ソファーに腰掛けながら視線の先を睨み付けて貧乏揺すりをはじめた私にとなり
で話を聞いていた紅が苦笑いをもらした。

「カカシと弥生が付き合ってるって知ってる人少ないから仕方ないわよ」
「ならさ―、少しは嫌がるそぶりしてもいいと思わない?」
「私からみたらカカシも十分嫌がってるように見えるけど?」
「あ―!なんか色々ムカつく―――!」

私の性格上あんな胸を押し付けるように腕くんだりとかできないし、やろうとも
思わない
付き合ってから手をつないだことはおろか、キスだって数えるほどしかしたこと
ない。
カカシは私のだって公言して二人きりになれるところに連れていきたい。だけど
、いらんプライドがそれを邪魔する。
変なところで意地っ張りなんだ、私は。

いつまでもカカシにくっついたままの彼女を見てるのもいい加減限界が来て紅に
一言いって上忍待機場を出た。
そのときカカシと目があったけど、カカシの助けてサインを無視して部屋を出て
いった。
だってもう怒りは山のてっぺんまできていたのだ。

そしてその時、運が良いのか悪いのか、私に任務の依頼が入ったのだ。
2週間の長期任務にしばらくアイツの顔を見なくてすむと思ったらせいせいした



2週間後、帰ってきたも目の前の光景は出発前と何も変わらなかった。
いつもなら、一番先にただいまをカカシにいいに行くのに、もうなんだかどうで
もよくなった。
もう別れようかな……。
こんなに嫉妬にかれる自分をこれ以上知りたくないし。
相も変わらずカカシにべったりな彼女とカカシを遠巻きに見ながら、私はポツン
とたっていた。
知らぬ間にたまっていた涙が頬を伝う。
ねぇ、カカシが好きなのは私でいいんだよね……?

「あれ弥生、おかえり〜」
私に気が付いたカカシがその女ごと私に近づいてくる。

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あきゅろす。
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