戦国BASARA
2
横目で美沙を見ると、美沙は動きを止め、真面目な顔をした。
「理由を話さなければ…お側に置いていただけませんか?」
それは、普段のお転婆ぶりからは想像もできない、きっと、本来の大人な性格の美沙の口調で。
思わず"そんなことはない"と答えてしまった。
何となく、予想はついている。
だから、これ以上探索は不要と思う。
しかし、なぜか美沙の口から聞きたいとも思う。
この感情は何なのか…
「ゃっ…っ……いやぁーっっ!!」
『美沙!』
美沙は、うなされ、汗だくで目覚める。
これも、よくあることだ。
「ハァッ…ごめんなさい…」
真っ青な顔で謝る。
『美沙…うぬを拾った時から、何があったか予想はできている』
恐らく、山賊に強姦されたのだろう。
『全てを忘れさせてやろう。我と………混沌に堕ちぬか?』
そうか
我は美沙を……
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