うたのプリンスさまっ
1
「綾香、もうすぐ寮だよ!」
「はい!」
今日は久しぶりに二人の休みが重なった日。天気がいいから、と朝食を食べてから二人でお散歩をしようと、ショッピングモールまで足を運んでいた。
音也はしっかり変装もして、いい感じで息抜きをしていたが帰り道の途中で突然のどしゃぶりに遭遇してしまっていた。
いわゆる通り雨というやつなのだが、いかんせん今日は天気がよかったため傘を持ってきていなかった。
そこで寮まで近かった二人は走って帰り全身びしょぬれの状態でいたのだ。
「うわぁ、靴までびしょびしょだよ。」
「そうですね・・・くしゅん」
「あぁ、風邪ひいちゃうよ!シャワー浴びてこないと・・・ね」
音也の視界に移った綾香は、全身びしょぬれなために、とても扇情的に見えた。
衣服がぴたりと肌にくっつき、薄手のワンピースから見えるピンク色のかわいらしい下着。
それらは、年頃の彼を興奮させるには十分すぎるほどだった。
「音也くん?」
そうとは知らない綾香はいつものようににこりとかわいらしく微笑むと、彼の理性は崩壊していた。
「ほら、シャワー浴びに行くよ?」
「え?音也くん?」
綾香の背中をぐいぐいと押したままシャワールームに服を着たまま入ると、シャワーを出した。
「音也くん、洋服着たままですよ」
「濡れてるから、あんまり関係ないよ。それより・・・」
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