進撃の巨人
2
エレンを自室に連れ込んだリヴァイはエレンの服を引き裂く勢いで脱がせベッドに放った。
エレンは半ば放心状態のままでリヴァイのすることに何も言わず見ず、されるがままだった。
それからリヴァイは準備もそこそこに無理やりエレンを抱いた。
地下街で生きてきたリヴァイには慰め方など分からない、他人を癒やす術も知らない。
ただエレンには何故だかいなくなってほしくないと思った。
方法など知らない。
だからただ身体をぶつけてうったえることしか出来なかった。
身体をぶつけて、熱を分かち合い、死より生を感じて欲しかった。
「兵長…好き…です」
「…!」
そんな最中、呟かれた言葉はリヴァイの思考を奪うには十分で。
「兵長は死なないで…下さい…ずっと、いて下さい…」
必死でこらえてきた涙を流しながら呟かれた言葉を聞いてリヴァイは気づいてしまった。
何故こいつの手を掴んだのか、何故部屋に連れ込んでこんな事をしているのか、何故いなくなってほしくないなどと思ったのかー。
「はっ…ダセェな…」
(俺にもまだこんな感情が残ってたのか…)
目をつぶってうつむくエレンの空いた右手を、リヴァイは握った。
「兵長…?」
「エレンよ…」
「俺もてめぇが好きだよ」
「っ…!!」
その小さな声はエレンの耳元で呟かれた。エレンはまぶたを大きく開ける。まつげに付いた涙が反動で飛んだ。
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