進撃の巨人
2

駆けつけたハンジに見てもらった結果、熱は40度近くあり、かなり高熱だが熱が原因で巨人化することは無いだろうということになった。
「おそらく日頃の疲れや急激な環境の変化が原因だと思うよ。自傷行為をする訳じゃないから意識の混濁で巨人化する可能性は低い。でも念のため面倒はリヴァイが見てあげてくれるかい?私はこのケースについてレポートを書くよ」
「チッ、ただへばっただけかよ。人騒がせな野郎だ」
「あくまで可能性さ、まだ分からないからちゃんと注意してあげてね」
「分かってる。用がすんだらさっさと帰れ」
「酷いなぁ…。あ!エレンにまた何か変化があったら教えてね。彼についてはまだまだ謎がいっぱいなんだから!」
そう言い残してハンジは地下室を出て行った。


静かになった地下室でチラリとエレンを見ればまだ意識は戻らず、苦しそうな息づかいが目に入った。
「めんどくせぇ…」
兵長はそう言いつつ地下室を後にした。しばらくしてタオルと水袋、その他もろもろ抱えて兵長は戻ってきた。
何も言わずエレンの横に座ると荷物をわきにおいて横向きに丸まったエレンを抱え、仰向けに寝かせ直した。濡らしたタオルをエレンの額に乗せる。上気した顔と荒い息は落ち着かないが、冷たいタオルに少しホッとした顔を見せたきがした。

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