進撃の巨人
1

「なんだと?」
あわただしい様子で書類の整理をするリヴァイ兵長の部屋に入ってきたペトラの発言にリヴァイは顔をしかめる。「エレンの様子がおかしいんです」ペトラは地下室から走ってきたのか息を切らしていた。
詳しい状況は分からないが何かのきっかけで何時巨人化するかも分からないエレンをほうって置くわけにはいかない。リヴァイはペトラを連れて地下室へと急いだ。


地下室に入るとエレンの荒い吐息が聞こえ、リヴァイの呼びかけにも反応がなかった。仕方なく牢屋の鍵を開け、近づくと布団をかぶり真っ赤な顔をして横たわるエレンが見えた。
「おい、エレン!」
リヴァイはエレンの肩を掴んで乱暴に揺さぶったが、エレンは呻くだけで目を覚まさなかった。その時掴んだ肩が異様に熱いことに気づいた。
試しに手の甲をエレンの額に当ててみるとその異常は明らかだった。
「熱だな」
手を離してリヴァイは呟いた。
「熱ですか?なら冷やさないと…」
ペトラは少しホッとした様子で早速冷やせる物を取りに行こうとした。
「待て、まだただの熱だと決まったわけじゃない。ハンジを呼んでこい」
「あ、はい!分かりました!」

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