進撃の巨人
2

「う…」
「起きたかクズ野郎」
「兵長?!」

目を開けると何故か地下牢だった。隣にはリヴァイが壁にもたれかかってこちらを睨んでいる。

「あの…オレはいったい…」
「覚えてねぇのか。てめえは馬に蹴られて気絶したんだよ。怪我で巨人化する恐れがあるから地下に運び込まれたんだよ。馬に蹴られるとか寝ぼけてたのか?糞ガキ」
「すみません…」
「まぁ、原因は分かってんだ。さっさとヌいちまえ」
「…?あの…ハンジさんにも言われたんですが何を"抜く"んですか?」
「あ゛?」

帰ってきた言葉にリヴァイが嫌な予感を感じる。

「てめぇまさかその年でマスかいたこともねぇんじゃないだろうな?」
「…ます?すみません…仰ってる意味が…」
「…マジかよ」

リヴァイは盛大に舌打ちをした。道理でエレンを運んできたハンジが「後はよろしくね!」と嫌にニヤニヤしていた訳だ。

(こういうことかよ、ハンジの野郎次会ったら削ぐ…)

「あの…兵長…オレ何か…?」

他人の下の世話など潔癖症のリヴァイがするはずもなかったが、よく考えれば幼いうちに親を無くして四六時中女と一緒ではそういった行為の存在に触れる暇もなかったのも頷ける。健全なのだコイツは。その証拠に涙で潤んだ瞳に赤らむ頬をなんの恥ずかしげもなく晒してこちらを不安そうに見上げている。

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あきゅろす。
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