進撃の巨人
1
「ふう…」
「どうしたんだいエレン?具合悪そうだね」
庭の掃除を終え、馬の世話をするエレンのため息を聞き逃さなかったハンジ分隊長。
「ハンジさん…何だか最近体が重くてだるいような気がするんですよ」
「風邪かい?巨人も風邪をひくのかな?!エレン、もっと詳しく教えてくれないか!」
巨人の事となると見境がなくなるハンジはエレンの体調を気にするよりデータを取りたいようだ。
「えっと…熱はないんですが体が火照っています。あとどうも目が潤んで…でも咳も出ませんし風邪ではないかと…花粉症か何かでしょうか?」
「……エレン」
「はい?」
「それは病気じゃなくて生理現象だよ。ここのところいろんなことがあって忙しいしヌいてないんじゃない?」
「抜く?」
「え…もしかしてエレン君……あ!エレン危ない!!」
「へっ?!」
ハンジと話しながらけだるい体で馬のブラッシングをしていたからか、後ろ足に手を出した時何かが気に食わなかったようで馬の後ろ足の蹴りをエレンはモロに食らってしまった。
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