HUNTER×HUNTER
2
私はふと周りを見渡した。
砂場には綾香と私以外誰もいない。
ク「綾香、こっちにおいで」
私は白い砂浜の上に横になった状態で綾香を呼んだ。
油断をちらつかせた私の姿を目にした綾香の口元がふっと緩む。
綾香はその言葉を待ってましたといわんばかりに、直ぐに私の腕枕に転がり、私の胸に埋まった。
『‥私ね、今とっても幸せっ』
ク「私もだ。‥幸せだ」
ふいに口をついて出てきた“幸せ”という言葉。
くだらない健前なんかではなく、その場限りでもなく、紛れも無い本心だった。
『ねぇねぇ、クラピカは私の事好きっ??』
突然な質問に私は目を丸くする。
なぜ綾香はそんな難しい質問が簡単に言えるんだυ//
ク「‥そうだな//」
私は綾香と目が合わないよう横に向いて答えた。
『どれくらい好き〜??』
ク「ど、どれくらいって・・
そんな恥ずかしいこと言える訳がないだろう///」
『え〜!なんで??』
質問を繰り返す綾香に、私の心臓の音は耳元で聞こえるほど全力疾走していた。
すると綾香が頬に空気を入れて軽く膨らませたので、私はせき払いをしながら答えた。
「こうして一緒にいるのだから答えなくても分かるだろ」
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