HUNTER×HUNTER

俯きながら，言った

包丁で切り裂かれた服を着たからか，さっきまでのことを思い出し，綾香の身体は小さく震えていた

その震えにヒソカは気付いた

「綾香，破れた服を脱いでこれに着替えなよ◆ボクは後ろを向いているから☆」

差し出されたのは…コスプレみたいなセーラー服

「…なんでセーラー服なのよっ！？」

（やっぱり，こいつも危ないやつじゃん…）

変態を見るような目で綾香はヒソカを見た

ヒソカは少し困った顔をした

「ん―…変態を見るような目で見ないでおくれよ◆そこの箱に入っていたんだ★破れた服より良いだろう？」

（…確かに，ボロボロすぎる…）

渋々綾香はセーラー服に着替えた

ヒソカはきちんと後ろを向いていてくれた

（スカート短いし…あの小太りの男，本当に変態だ…）

ねっとりとした舌，ベタッとした男の手の感覚を思い出して，身体をグッと掴む

（ヒソカが助けてくれてなかったら…私今頃あいつに…）

突然，ヒソカが後ろからフワッと頭を撫でてきた

「…ヒソカ…？」

「くっくっ◆名前，呼んでくれて嬉しいよ，綾香……嫌なことは忘れなよ★」

今日初めて会ったのに，ヒソカの優しい言葉に自然とホッとした

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