テニスの王子様
5
「あんっ、はぁんっ、あっ…やぁ…そこっ、あん…壊れちゃ……」
貴女は軽く首を左右に振ると、濡れた瞳で貞治を見つめた。溜まった涙が、身体が揺れる度に頬へと伝う。貞治はそれを舌先で掬い上げると、貴女の目許に口付けを落とした。
「美穂、好きだ」
「あんっ、私…も……」
「美穂の事だけを、俺は……愛している……」
貞治の額に浮かんだ汗が飛び散ると、貴女は貞治の首に腕を回し身体を引き寄せた。
「貞治っ、貞治ぅ……っ!」
貴女は貞治の名前を何度も呼ぶと、快楽に身体を振るわせ高見へと登りつめた。
「美穂っ!」
貞治も貴女のきつい締め付けに耐え切れずに、最奥に向け白濁の液を放った。
情事後。意識が朦朧としている貴女の身体を貞治はタオルで拭いた。
「美穂の乱れた姿もそそるな」
貴女の胸をタオルで撫で回す貞治は、柔らかい瞳を向けながら言葉を紡ぐ。
「美穂、俺と結婚してくれてありがとう」
そして、貴女の唇に触れるだけの口付けを落とした。
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