テニスの王子様
2

貞治は貴女の脚全体に塗り終えると、足の裏のツボを押し始めた。

「痛っ!」

右の土踏まずを押されると、貴女は余りの痛さに悲鳴を上げた。

「ここは、胃や腸だな。韓国で辛い物ばかり食べていたから、胃や腸が荒れているのかもしれない」

貞治は土踏まず全体を刺激する様に指に近い方から、踵に向かう様に下へ下へと、ゆっくりと押し揉む。そのリズムに貴女の痛みも徐々に薄れていった。

「んっ…あっ…何か、痛気持ちいっ……」

「そうか?」

「うん、気持ち良いよ。ねぇ、貞治。美容に効くツボとかないの?」

貴女のリクエストに貞治は、土踏まずのやや上の中央、足の指を曲げて出来た凹みを押し揉む。

「ここは、肌荒れに効くツボだ。血液の循環が良くなり、内蔵の機能を高める。それによりシミやニキビが……」

「……うん蓄はもういいから」

貴女は苦笑いを浮かべながら貞治の言葉を遮った。


その後も貞治は足の裏から脹ら脛に掛けてマッサージを続けていく。貞治の手の感触に貴女は下半身が熱くなるのを感じた。

「貞治っ」

「何だ?」

「何か……身体、熱い……」

貴女の息が徐々に乱れていく様を、

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あきゅろす。
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