テニスの王子様
6

翌日


昨日は、何故すんなりと景吾に抱かれてしまったのかと自己嫌悪に陥る貴女。昼間は他のボディーガードに景吾の周辺の警護を任せたが、やはり夜は貴女が景吾をガードする事になった。

「おい、何故昼間は樺地が俺様を警護してたんだ?」

景吾は貴女の態度が気に入らずに、八つ当たりをする。

「それは…昼間は人の出入りが激しいので……樺地先輩の方が適任かと思ったからです……。」

貴女は俯き加減でそう答える。

「あん?昨日の今日だと恥ずかしいからなんじゃねぇの?」

景吾は口角を吊り上げるとイヤラシイ笑みを浮かべ貴女の耳元で囁いた。

「ちっ、違います!!」

貴女は慌てて否定するが、景吾は喉奥を鳴らしながら笑い続けている。そんな景吾から逃げる様に

「私は外を見てきますから、貴方は部屋の中で大人しくしていて下さい。部屋の前には鳳が居ますから、何かあったら鳳を呼んで下さいね。」

早口でそれだけ言うと、跡部の部屋から出て広い跡部邸の庭に向かった。

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あきゅろす。
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