るろうに剣心
7
世の中には、どんな状態でも必ず『光』がある。
例えて言うなれば、太陽。
雨がずっと降っていても、いずれは止む。
曇りの日が続いても、一生続いている事などない。
必ず、太陽は空に上がる。
それは我等に光として、与えてくれる。
だから、我等はその『光』を見失ってはいけない。
意地でもずっと掴んでいなくてはならない。
だってそうだろう?
我等が生まれた時には既に太陽は存在しており、世の中に光をさしている。
我等が死ぬ時も同様だ。
太陽は存在している。
したがって、我等と太陽は終始一緒なのだ。
それは『光』も同様の事。
我等には希望がなければ生きていけない。
だから、我等は希望を大切に思い、生きている。
そう、人とは弱い生き物で何かにすがらないと生きていけない。
でも、人は何かにすがるからこそ、それを大切にし、意地でもそれを守ろうとする。
そう、緋村剣心はその『守るもの』を綾香にした。
その綾香は『すがるもの』を緋村剣心とした。
これは互いに互いを求めているから、この繋りは酷く強いものだろう。
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