るろうに剣心
2

「テメェこら斎藤、なーに考えてやがんでぇ、何でてめぇとこんな所ー…」


足を踏み入れたという場所は、床屋だったー。
部屋の真ん中には一枚の敷布団、周りにはピンク色ばかりの飾りや花が置かれているー。
最初っからこんな状況になるんだって判っていたら呑気に此処までついてくる俺じゃなかった、行きしな途中にこいつが、用事ついでに飯でも奢るっていうからついてきたっていうのに騙されてしまった俺はひきつった顔が元に戻らないー。こういう用事だという事に無理矢理気づかされた気分でならない。




「欲求不満が貯まっているんだ、丁度貴様が目の前に現れやがったから仕方なくヤッてやろうてしてるんだゼ?。」

「な、なに〜〜斎藤てめぇ」

何処まで上からものを言うんだ、と斎藤相手に俺は威嚇しては警戒しつつも、とっとと此処からおさらばしてやる、なんて思
った時には、もう遅かった見たいで、背中を向けた瞬間後ろから腕を引っ張られては、布団に押し付けられてしまっていた。
小さく舌打ちする斎藤は、布団に押しつけたのに何も触れようとしなかったので斎藤の様子を伺った所、何か入口の方にいる
のかそこに視線を集中させていたので俺もそこに視線を向ければこんな場面を間違っても見られたく無い相手が凄い形相をして仁王立ちしていた。
直ぐさまに俺は、布団から身体を起こして仁王立ちしている……

「斎藤、左之に何しているでござるか。」


何も答えない斎藤に俺は、剣心に言い訳がましい言葉を必死にふるもの、聞いちゃいない様な無表情な顔をしているので俺は、何も口に出来なくなってしまった。
こんな事になってしまったのは、全て斎藤のせいだと言うのにその斎藤は不適な笑みを浮かべては身体を起こして布団の上で
慌てた顔してる俺を急に自分の腕の中に引き寄せやがった斎藤は、また不適な笑みを強調させて、喉奥から笑い声をくくく、
と音を鳴らしては、急に俺の唇を噛み付く様に斎藤が自分自身の唇を押しつけてきやがった。
当然、俺は、斎藤の胸をどんどんと叩いて抵抗しようとするものの、がっしりと俺の身体を抱きしめた両腕が離してくれない


「…っ!ん、ふ…っん、」


しまいには斎藤自身の舌が俺の口内にへと侵入してきた瞬間、何が起こったのか斎藤の横をすぐ横切った刀が後ろの壁にへと突き刺さった。
その刀は、正しく剣心の逆刃刀だったー、それでも直俺の口内から舌を抜かない斎藤に向かって剣心は、低い声で静かなこの空間の中で、大きな声を張り上げたー。


「斎藤ー、次はお前の頭を狙うぞ」

その言葉に斎藤は、俺の口内から舌を抜いては両腕を緩めては、また低い笑い声を出したー。

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