るろうに剣心
1

「なぁー……剣心」


俺の視界に移る俺より年上なのに年上に見えなく俺より小柄で俺より強い頬に傷をもった長髪の男は、俺の方を見て微笑んでいる。
俺は、そんなこいつに苦笑しか返してやれないー…裸で抱き合う関係になった今でも何だかこいつの俺に対する態度は、素っ気ない、こんな事を考え始める様になった俺は、なんて女々しいのだろうか、女々しい自分が気持ち悪くて俺はこれから先自分自身を保っていく事が出来るのかという不安さえ込み合げてくる。



「…どうしたでござるか?さの…?」


剣心が俺の頬に手をかけてきた事によって自分からこいつの名前を呼んで一人色々考えていた事に気付いた。
こいつに心配かけさすのはやばいと思った俺は、寝転がっていた重い身体をゆっくりと起こしては、こいつ…剣心に向かってこう口にする。


「剣心、俺暫くお前に会えねぇ、いや会わないから」


そう言い切った時俺は、剣心の顔を見ていなかった。
俺がそんな事を言って剣心が表情を変えるなんて思わなかったから、その時の俺は剣心が何か俺に言っていた事を何も聞いていなかっただろう、いや自分の言葉を押し付けて剣心の返事は聞きたくないという気持ちがあったから何も記憶に残っていないのだろう。




「さーて、どうすっかなぁー、暇になっちまった」

まあ自分から暇にしてしまったのだから仕方ない事で、とりあえず赤べこで飯でも食うか、なんて思っていた所に見覚えのある男が目の前に現れた。


「…おい阿呆ちょっと俺に付き合え 」

「ああ…?んだ、てめぇー…って斎藤!てめぇー今までどこほっつき歩いて……って阿呆って誰が、」

「……フン、そういう所が阿呆だと言ってるいるんだ」

「んだとゴラァ…っていてぇ!」


急に目の前に現れては、言いたい放題口にして、しまいには俺の耳を引っ張る始末。こいつは、長身で目つきの悪い男、元新撰組三番隊隊長斎藤一。
今まで何処に姿をくらましていたのかは知らないが会うのは、半年ぶりだと思う。
とりあえず今は、暇なので黙ってこいつについて行ったたが、こいつと二人で足を踏み入れた場所に顔がひきつって仕方がなかったー。

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あきゅろす。
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