ハリーポッター
3

言葉が見つからない。この気持ちをどう表現したらいいのだ。
今まで自分はこういう気持ちになったことがないから相手にも伝えようがなかった。

「…いいよセブルス。僕はシリウスと行ってくる。」

そういってルーピンはブラックの手を引こうとした。
だが、自分がそれを制止した。

「セブ…ルス?」

「…行くな。行かないでくれ…。」

「だってセブルスは僕のことなんとも思ってないんでしょ!?だったら別に僕がシリウスと行っても「好きだ」」

反射的に自分の口から好きという言葉が溢れていた。

「好きだ。だからブラックとなんて行くな。」

その言葉を聞いたルーピンは、俯(うつむ)いたまま自分に抱きついてきた。

「…やっときけた。」

「…は?」

「ずーーーっと僕がセブルスの気を惹こうと頑張ってるのに、全然気付いてくれないんだもん。」

「…そ、そうだったのか…?」

「だから今度は一緒に出かけて、その後は…にもちこもうと思ってたのに…。セブルスってばシリウスと行けって言うんだもん。」

「……まさか、ルーピン。我が輩の気持ちを確かめるために嫉妬させたのではあるまいな?」

「あれぇ?セブルスってば、嫉妬してたの?」

「ちっちがう!断じて違う!//////」

「…ふーん。ま、いいや。ってことでシリウス。僕はセブルスといくから」

「え!?俺利用されたの!?もしかして!?」

「おー気づけたんだ!頭良くなった?よしよし馬鹿犬^^」

利用されたことを知ったブラックはえらくしょげて、机につっぷしていた。



こうしてブラックのおかげで(笑)付き合うことになった自分たちだが…
リーマスの性格上この関係を秘密にすることは大変難しく、一夜にして校内にその噂は広まった。
元はといえばハリーポッターらあの3人組が言いふらしたらしいが…その噂以降、自分は男に言い寄られることが多くなったのが現状である…。

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