ハリーポッター
2
そう言ってルーピンはそっぽを向いてしまった。
自分自身表現することが苦手だし、感情をどう表したらいいか分からないけど…
なんだか今はすごく寂しい感じがした。気のせいだろうか…
「ル…ルーピン、あの、そのだな…」
返事がない。完全にすねてしまったようだ。
「す…すまなかった…。今度は話を聞こう。」
またもや返事がない。
「ルーピン…そのだな、急に冷たくされると…その……さびし「リーマス!!!!!!」
「「え…シリウス!?」」
自分が言葉を吐き出す前に、自分の声はシリウスによってかき消されてしまった。
何故だかはわからんが、なんだか毎度毎度こいつとはタイミングが悪い気がする。
「聞け!リーマス!君が行きたがってた映画館の試写会当たったんだ!」
「本当かい!?嬉しいなぁ!これでパリーボッダーの試写会にいけるんだね!」←ごめんなさい。この映画の内容についてはあとがきにてどうぞ。(え?あるの?w)
「…ふん、貴様はそんなことぐらいで喜んでいるのか。子供だな。少しはその時間を研究の時間に費やしたらどうかね?」
…ブラックと2人で出かけてるルーピンを想像しただけでイライラする。
全然おもしろくない。今の自分からは皮肉な言葉しか出てこなかった。
「…だって大好きな映画だよ?前に一緒に見たよね?」
確かに見た覚えはある。別に嫌いな映画ではなかった。むしろその時間は幸せだった記憶がある。
でもそれはきっと、ルーピンと見ていたからで…
(なんでルーピンと見て嬉しいのだ?ただの映画、ただの知り合いだろう…。)
「我が輩は関係なかろう!さっさとブラックとでも見に行け。我が輩は忙しいのだ。さっさと出て行って貰おう。」
するとルーピンは絞り出すような声で訴えかけてきた。
「…酷い。酷いよセブルスっ……」
涙声のルーピンに、一瞬たじろぐ。
「な、なぜ我が輩がそのようなことを言われなければならない!」
「だって!シリウスと見に行けばいいだなんてっ…セブルスは、全く僕のこと見ていてはくれなかったんだね…」
その言葉が胸に突き刺さった。
違う。違う。そんなことはない!…自分は……
「違う!決してそういうわけではない!……だから、そのだな…」
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