ハリーポッター
1

好き。


大好き。


愛してる。


たとえこれが 夢だとしても


たった一度の 夜だとしても


僕は――――――







「先生。」

「なんだねポッター。」

そうやって先生はいつも僕のことを睨む。
理由は分からない。何かした覚えもない。
だけど先生はいつも僕のことを嫌そうに見る。

「僕 先生が 好きです。愛してます。」

どこに惹かれたのだろうか。
僕のことを嫌っているからこそ 好きになったのだろうか?

「馬鹿を言うな。そういうのは女に言え。」

またそうやって本気にしない。
どうやったら分かってくれるの?
男同士じゃ理解されない?

ご尤もだ。

それでも先生を愛してしまう自分がいた。

あの黒くて薬品の匂いを漂わせるマントをつい 目で追ってしまう。

「本気です。僕は先生を愛してます。僕のことを抱いて下さい。」

「ポッターいい加減にしろ!それがどういう意味か分かって言ってるのか!?」

十分理解しているつもりだ。毎日 毎日 先生ばかりを目で追ってしまう。
あの低音の声に耳を奪われる。あの指先で薬を調合する姿に目を奪われる。
あの全身で愛される僕の体を 想像する。

僕は先生を 誘惑した。

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あきゅろす。
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