ハリーポッター
1
『おい、ハリー!』
たった今スネイプに怒られたばっかりの落ち込んでいるハリーに
勢いよく声を掛けてきたのはフレッドとジョージだった。
「ハリーお前、スネイプに仕返ししたくないか?」
「何…いきなり…。別にいいよ、怒られるのは仕方ないし。(ちょっと理不尽だけど)」
「そんなこと」「言わずに」『はいっ!』
ハリーが断ったにもかかわらず、二人はいかにも怪しげな小瓶を差し出した。
「何これ。なんかあぶないやつじゃないの?」
「大丈夫!」「なんの問題もない!」『むしろ最高だ!』
「で、これをどうすればいいの?」
「それをスネイプの紅茶に仕込んでやれ。」
「そしてそれをスネイプが飲めば…まぁそこから先は言えないな。」
「でもいつそんなもの入れれば…。」
「そりゃお前が先生の部屋に行ったときになんとかしろ。あんな長時間怒られてりゃ紅茶くらいだすだろ?」
「確かに出してくれるけど;;でも……」
「それじゃあ」「健闘を」『祈るっ!』
「えっちょ、二人とも〜っ!」
そんな形で受け取ってしまった小瓶。
確かにスネイプをまかしてやりたい気もするけど…
まぁ別に劇薬とかそんな危ない薬でもないし使っても大丈夫かなぁ…。
なんて、すこし心が揺らいだ。
――――――――――――「なぁ。」
「なんだ相棒。」
「ハリーってほんと鈍感だな。」
「ほんとだよ。あのスネイプが長時間怒るったって紅茶なんか出すか?」
「それはもちろん。」
『出すはずがない!』
「なのに気付かないハリーはほんと鈍感だな。自分の気持ちに気づきもしない。」
「スネイプのやつ流石に可愛そうだな。」
「いいじゃないか俺たちが協力してやってんだし。」
「それもそうか。まぁ、明日どうなるか…」
「楽しみだ。」
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