ハリーポッター
1
「先生〜ホグスミードでお揃いのカップ買ってきたんです」
「…あぁ。」
「もぅ先生っ!またそんな分厚い本読んでないで、たまには構って下さい!」
前に垂れ下がった黒髪から私を見上げる視線がこそばゆい。
「―……!ピンクと水色の色違いなんです」
照れ隠しに背を向け先生の私室にある小さなキッチンに向かう。
「ほら前に言ったでしょ?このカップ今カップルに人気なんですって。紅茶…ダージリンとアールグレイ、それとアッサムしかないみたいだけど何にします?」
「…何でも良い。我輩はお前…」
「え、今何か言いました?」
「何も言っておらん」
ヤカンでお湯を沸かし、買ってきたばかりのカップを洗って…
「――…っ!」
ふわっと鼻孔をくすぐるのは薬品の香り。
「っ先生!いきなり抱きつかないで下さいよ。驚いて割っちゃったらどうするんですか〜もう」
胸の高鳴りが止まらない
「構わん。の煎れてくれる紅茶ならば…」
「ならば…の続きは何ですか?」
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