ハリーポッター
4
目を開けて欲しい…
そのまま眠って聞いて欲しい…
そんな複雑な気持ちで、スネイプ教授は地下室へと戻った。
手に持っていた忘れな草を置いて。
そろそろ目が覚めただろうかと思っていると、地下室への階段から騒がしい音が聞こえた。
「…誰だ?」
その音はちょうどスネイプ教授の部屋の前で止まった。
ばん!
「スネイプ先生!」
…何故ここにが?
「……Ms.、授業はもう終わったが…?」
息を切らした少女は、顔を僅かに赤らめていた。
「…先生に伝えたい事があって来ました。」
どくん、どくん…。
まるで、彼女の心臓が聞こえてくるようだ。
いや、私の心臓がそれほど速いのだろう。
「なんだね…?」
スネイプ教授はゆっくりに近付いた。
「…す…なんです。」
彼女の声は、少し上ずっていた。
「…聞こえないのだが?」
「好きなんです!!」
…ああ、やはり私は君がとてもとても好きらしい…。
「…私もが好きらしい」
その言葉を聞いた彼女は、目に涙を溜めて笑った。
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