ハリーポッター
2
ゆっくり瞼を開く。あの人がそこにいる気がした。
…やっぱり、夢か…。
淡い期待も絶望へと変わりかけたその時、ふと、ベットの近くの椅子に、小さな植物を見つけた。
忘れな草…。
そういえば、今日の魔法薬学は忘れな草を使った実習ではなかったか。
忘れな草−Foget me not
私を忘れないで…
何故か、あの人が私を呼んでる気がした。
「…勇気を出さなきゃ!」
おそらくもう授業が終わったであろう地下室へと、は走った。
「…スネイプ先生!」
バン、と扉を開ければ、あの黒い瞳が迎えてくれていた。
「……Ms.、授業はもう終わったが…?」
いつもの低い声。
でも不思議と優しい響きがあった。
…今言わなくちゃ!
「…先生に伝えたい事があって来ました。」
どくん、どくん…。
し…心臓が煩い!
体が…逃げそう!!
「なんだね…?」
スネイプ先生はゆっくり私に近付く。
「…す…なんです。」
声が出ない!?
「…聞こえないのだが?」
…っ。
「好きなんです!!」
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