私とあなたの甘い味 (鈴×矢)



ちょっと大人の人たちが立ち寄りそうなお店でわいわいガヤガヤしてるハロプロメンバー。


中には数人違うお仕事でいないけど・・・・ほぼエッグの子たちもみんないる。



そう、今まさに打ち上げ会開催中。


あちこちにグループ関係なく、みんな楽しそうに会話してる姿が見える。




あなたの甘い味





『あ、愛理。お好み焼きできたよ?』

「へ?あ、うん。ありがと」

『大丈夫?疲れちゃった?』

「ううん、なんでもないよ」



そっか、て呟いた舞美ちゃんの隣はちゃんと私がキープした。


だって、みんな狙ってるかのような視線だったし、ここは恋人というプライドが許さなかった。

・・・・まぁ、いつも隣なんだけどね。



相変わらず、せっせとみんなの分までお好み焼きを作ってくれてる舞美ちゃん。



「舞美ちゃん、手伝おうか?なにすればいい?」

『ううん、大丈夫だよ。愛理はゆっくりしてて?』



もう・・・・・こういう優しさがみんなを勘違いさせちゃうこと、わかってないのかな。


だけど、そんな優しさもやっぱり恨めない。



『よし!愛ーー『鈴木さーん!』

「えっ?」



舞美ちゃんが呼んだ気もするけど、後ろから聞こえてきた大きな声に反応してしまった。



振り向くと、斜め先に石田ちゃんが手を振ってる。


私も振り返しつつ、ちょっと来てくれませんか?ってお願いに応えて少し席を離れた。



石田ちゃんの席まで行くと、どうやら一緒に写真を撮ってほしいとか。


こんなかわいい後輩が慕ってくれるのは嬉しくて。

二つ返事でお互いに携帯を取り出した。


しばらく話してると、私がいたテーブルから鞘丸も会話に仲間入り。



あっ。・・・・・そういえば私、まだ舞美ちゃんが作ったやつ食べれてないや。


会話も楽しかったけれど、やっぱり少しお腹が減ってきちゃってて。



「じゃ私も食べてくるから、またあとでね?」

『はいっ』



ちょっとワクワクしながらも、さっきいた席に戻ると舞美ちゃんの隣には真野ちゃんがいた。


なんだかんだで、ライバル。

少しだけ言い方を変えれば恋敵。



ただ話してるだけならいいけど、なんで。

視界に入ったのは、ちょっと照れくさそうに真野ちゃんにあーんして食べさせてる光景。



真野ちゃん、テーブル違うじゃん。

舞美ちゃんが作ったやつは私が一番に食べたかったのに。


こんな私の黒い感情を舞美ちゃんが知ってしまったら、私を嫌うだろうか。


そんな不安から、なかなか思うように伝えられなかった。



『愛理?どうしたの?』

「ん?あぁ、大丈夫だよ。気にしないで」



向かいにいたりーちゃんが心配したように声をかけてくれたけど、どうやら表には隠しきれなかったみたい。



『あ、愛理!よかった、まだ食べてないでしょ?はい、これ愛理の分ね』



私が戻ってきたことに気づいた舞美ちゃんは、早口に言いながらも、さっき作ってたらしいお好み焼きが目の前に差し出されて。


なんだ、私の分ちゃんと取っといてくれてたんだ・・・・。

黒い感情が薄くなって溶かされてく気がした。

だけど、まだ引っかかりがある。



「ね、舞美ちゃん」

『なぁに?』

「あーん、して」

『えぇっ!こ、ここで?』

「うん。さっき真野ちゃんにもしてたんだし、できるよね?」



そう言葉を付け足すと、少し悩みながらも意を決したように一口サイズに分けて差し出してくる。


それを口に含むと、普通のお好み焼きなんだろうけど、全く違う味がした。

ほんのり甘く、優しい味みたいな。



『どう、おいしい?』

「ふふ、すっごく」

『よかったぁ』

「今度は私がやってあげるから、舞美ちゃんはゆっくりしててね」

『いや、いいよ。あたしが作ってあげる」

「じゃあさ、一緒に作ろ?そしたら、もっとおいしいかもよ?」

『そうしよっか』



周りからはちょっと冷たいような痛いような視線を感じるけど気にしない。



思い切って、見せつけてやるかのようにニコニコ笑う舞美ちゃんのほっぺにキスをしてみた。


数人の甲高い叫びが聞こえるまで、あと5秒。




END


最後はやっつけでゴメンナサイ (笑)


ただ、打ち上げ会写メで隣同士だったやじすずを書きたかっただけです (*´・ω・`)w



州* ´・v・) 「舞美ちゃんは私のだもん」


从*・ゥ・从 (う、嬉しいけど・・・・)

从・ゥ・从 (石田ちゃんと里保ちゃん・・・・絶対愛理のこと好きだよね・・・・)

从・ゥ・从 (・・・・なんか、嫌だな・・・)


从*・ゥ・从 「あ、愛理も・・・・あたしのものだから!・・・とか言って」


州* ´・v・) 「もー舞美ちゃん・・・」



本当に END w



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