離れたくても離れない黄瀬
『ねー、りょーくんー』
「はい、何スか?」
『あのね、あたしとバスケ、どっちが大切?』
「え、いきなり…何スか、ソレ…?」
『10秒以内に答えてねー。いくよー、じゅーう、』
「ちょっ、」
『きゅー、』
「待ってくださいよ、」
『はぁち、』
「…っ、!」
『なーな、』
「キミ、なまえに決まってるっスよ!バスケより、なまえが…!」
『りょーくんのうそつきー』
「へ…?」
『追い詰められたような顔してるー。みどりんにスリーポイント打たれて、逆転されたときの顔にそっくりー』
「、そんな、わけ…!」
『ね、りょーくん。別れよっか?』
「っ、嫌っスよ、そんなの!
違うっス、バスケよりキミがいい、キミが大切、キミの方が大好きっス!だから…!」
『だから?』
「わかれ、ないで…」
唯一、私が必要とするもの
(それは私を愛おしいと嘆く君の姿)
私が病んでいる?いいえ、そんなことはないのです。
彼が私に依存しているだけなのですから。
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