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亡きに等しい(ゼロリナ)

真っ赤な水溜まりにたゆたう彼女。
彼女の体はそんなに大きくない。その体から流れ出たとは思えないほどの量の血液が、じわじわと地面に拡がり、染み込んでいく。

生命が零れおちる。

彼女はどうすることもできない。なぜなら、
彼女の四肢を潰したのは、他ならぬこの僕だ。

「リナさん、そのままでは死んでしまいますよ」

にっこり僕は彼女を見下ろす。
さあ、選べ。

「生きたいのでしょう。まだ混沌に還りたくはないのでしょう」

明らかな執着だった。どうしようもなく僕は彼女を欲しいと思ったのだ。

「いやよ。あんたと契約して存在し続けるなんて、そんなの」

「生きてるって言わないわ」

最期の一呼吸まで彼女は彼女だった。
悪い冗談だ。
死ぬ瞬間まで生への輝きに溢れているなんて。

人間なんて簡単に手に入ると思ったのに。
結局僕はその瞳の煌めきすら奪うことはできなかった。









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短っ!
ゼロリナというよりゼロ→リナでした。


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あきゅろす。
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